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京セラがプロダクション機の市場に参入!
これまで、プロダクション機というと、リコーやゼロックスなどが市場のシェアを独占してきました。京セラは国内ではプロダクション機は発売していませんが、海外では既にその市場に参入しており、今後日本でも発売される可能性があります。
本題に入る前に、まずは当サイトで取り上げてきたプロダクション機の記事についておさらいしてみましょう。
京セラ初のカラープロダクション機
今回発売が予定されているTASKalfa Pro 15000cは、現在海外でのみ販売されている、国内未販売機です。そのため、国内向けの商品ページなどがありません(2019年6月現在)。そこで、海外の市場向けに公開されている商品のスペックなどを調べてみました。
- 高速カット紙カラーインクジェットプリンター
- A4の印刷速度は毎分150ページ
- 中規模から大規模のジョブを社内で印刷することを望んでいる顧客向け
- 2019年初頭に世界規模で販売される予定
「2019年初頭に世界規模で販売される」ということですが、その販売が遅ればせながら日本でも開始されるようです。
アメリカ市場向けに販売されているのは白黒機3種
この情報についてさらに調べてみようと、アメリカ向けの京セラのホームページを確認したところ、すでに白黒機のプロダクションプリンターが販売されていることがわかりました。
- TASKalfa 13600
販売価格 $66,499.00 - TASKalfa 11100
販売価格 $55,499.00 - TASKalfa 9600
販売価格 $44,499.00
製品名の数字は、1分間あたり何枚印刷できるかを表している数字で、TASKalfa13600の場合、1分間に136枚印刷できるとのことです。また、こちらの機械はトナー方式という記述があったため、この機種はインクジェット機ではないようです。
The TASKalfa 13600, TASKalfa 11100, and TASKalfa 9600 black & white production MFPs offer print, copy, and scan functionality, with print speeds up to 136, 111, and 96 ppm respectively, and scan speed up to 220 images per minute (ipm) in color across the board. At 1200 x 4800 dpi, the superior resolution achieves professional results, due to the granular toner particle size, accurate registration, and VSCEL Technology.
引用:July 12, 2018: Kyocera Enters Production Print Market
また、値段を調べてみたところ、TASKalfa13600で日本円で約711万円(1ドル=107円で計算)とのことです。同じく白黒のプロダクション機である富士ゼロックスのB9136 Printerは販売価格が1,279万円からなので、圧倒的にリーズナブルな価格の設定となっていますね。
Kyocera TASKalfa 13600
FujiXerox B9136 Printer
同じような機種はない!?他社製品と比較してみよう
国内のメーカーで同じような機種はあるのか、調べてみようとしました。しかし、なんとほぼない!「インクジェットで、カット紙で、カラー印刷ができる機械」というのは、1機種を除いて、国内ではないことがわかりました。これは、京セラがもし日本国内でTASKalfa Pro 15000cを販売したとしたら、今までに開拓されてこなかった需要や顧客層を掴むことができるかもしれませんね。
キャノンのOcé VarioPrint i300
唯一、TASKalfa Pro 15000cと同じ、カット紙に印刷するタイプの高速インクジェットカラープリンターが、キャノンのOcé VarioPrint i300です。しかし、こちらの機械は1分間の印刷スピードが300枚と、TASKalfa Pro 15000cのほぼ倍になる上、機械のサイズやオープン価格とされている値段などから、導入するユーザーが限られる製品と言えそうです。その点、TASKalfa Pro 15000cはOcé VarioPrint i300よりオフィスに導入しやすいモデルになると思われます。
Canon Océ VarioPrint i300
【まとめ】登場が待たれる京セラの新星
TASKalfa Pro 15000cは、高速カット紙カラーインクジェットプリンターという、日本のプロダクション機の市場では今までになかった機種ということがわかりました。まだ公にされている情報が少ないので、価格や印刷クオリティなど、これから導入を検討しようと考えるユーザー向けの情報の公開が待たれます。
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