【全メーカー対応】複合機のお見積り
30社の複合機販売店を独自調査したコピー機Gメンが、安さと対応力に優れた販売店を2~3社ご紹介します。
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シャープ業務用レーザープリンターの評判
出典:シャープ
『目のつけどころがシャープでしょ』と、かつて強烈なキャッチコピーを放ったシャープでは、家電だけではなく、コピー機・複合機でも高いシェアを占めています。
3大メーカと呼ばれるゼロックス、リコー、キヤノンとは異なる戦略を行っていることが特徴で、今回は主力ブランドの「MXシリーズ」と「ARシリーズ」から、A4コピー機を紹介します。
シャープの動向
近年、各社コピー機の印字品質は高まり、印字速度でも大きな差がなくなりつつあります。そのような状況でも、コピ―機市場は、3大メーカーの牙城をなかなか崩せていません。
そんな中、シャープでは日本で廃れない独特の「紙文化=FAX」に関する機能を高めることで、ニッチな業界にマッチする機器を発売しています。
諸外国ではインターネットを使用してデータのやり取りを行うことが主流ですが、日本は受発注など含め、未だにFAX文化が根強く残っており、諸外国からは一種のガラパゴス扱いを受けています。
ところが、シャープはそれを逆手に取って、ターゲットを絞った戦略で、機器の製造・販売を行っています。
シャープのレーザープリンター・コピー機について
まずはシャープのレーザープリンターや複合機の強みと弱みをチェックしてみましょう。
シャープの強み
シャープには以下のような『 強み 』があります。
- スキャナの性能が高く、読み取り速度が速い
- 本体の耐久性に優れている
スキャナ(DSPF)の読み取り速度が速い
FAXの送信時に欠かせないスキャナですが、シャープのコピー機はスキャナの性能が高く、読み取り速度が速いことが特徴です。
また、上位機種になると、DSPF(両面同時読取原稿送り装置)を実装しており、両面読み取り速度が110枚/分と圧倒的な速度を誇っています。
一般的な低価格帯のA4機に実装されているRADF(自動両面原稿送り装置)の読み取り速度が、約40~50枚なので、2倍以上の速度です。
本体の耐久性に優れている
シャープの大型コピー機は、ローソンやファミリーマートをはじめとしたコンビニエンスストアやスーパー等にも設置されており、乱雑に扱われてしまいがちな環境でも壊れることなく使用し続けることが可能なほど、高い耐久性を誇ります。
その耐久性をA4機も継承しているので、他メーカーの低価格帯のA4複合機と比べても耐久性に優れ、ダウンタイムを気にすることなく使えます。
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シャープの弱み
次にシャープの『 弱み 』をチェックしてみましょう。
- 本体価格は市販のレーザープリンターより高め
- 保守は3大メーカーより劣る
- 印刷品質はイマイチ
やや高い価格設定
業務用複合機と、さほど変わらない品質なので、定価(標準価格)は市販のA4プリンターより高額です。
一般的には、印字速度と本体価格に大きな関係があると言われているので、印字速度が30ppm程度のシャープ製品は、やや高い価格設定と感じるでしょう。
しかし、シャープの価格設定の基準は、印字速度よりスキャナ性能が関係しているようで、スキャナの性能が高いため、決して割高ではありません。
また、ランニングコストについては、チャージ制のため、一般的なA4複合機に比べると安い設定になっています。
保守が3大メーカーほど強くない
非常に耐久性が高いので過度に心配する必要はありませんが、シャープは他メーカーと比べても保守拠点が少ないため、緊急時の対応に不満が出るかもしれません。
「機器の調子が悪いかも」と思ったら、早めに連絡をした方が良いでしょう。
印刷品質はイマイチ
印刷の品質は評判が分かれています。
恐らく感光体(ドラム)の精度が低いためと思われ、口コミでも「途中から擦れる」「線が入る」などの指摘が目立っています。印字品質を最重視する環境では、ゼロックスやキャノンがオススメです。
シャープのレーザープリンターが向いている企業
おすすめの使い方は、以下の通りです。
根強いFAX文化の「不動産業界」
不動産業界では、今でもFAX文化が根強く残っています。
特に賃貸物件を扱う会社では、家主への賃貸申込書などはFAXを使用します。これは、業界構造的な側面が強く、家主側が高齢などの理由で、FAXしか使用できない等が考えられます。
シャープのレーザープリンターやコピー機であれば、一般的な紙でのFAXのやり取りの他、パソコンで作成した文書を原稿として、直接FAX送信ができる「PC-FAX」の機能が搭載されています(MX-C302W/AR-B350W/AR-N202FP)。
「販売管理」や「請求書管理」などFAXの使用頻度が高い部門
ある企業が、機器部材メーカーへ約300台のコピー機を納品する際に事前アンケートを行ったところ、FAX使用率が、およそ99%との回答を得ました。
FAX使用を外せない理由としては「FAXは受信した際に紙で排紙されるため、送信ミスを防止できる」「メールと異なり、確認してもらえないリスクを防止できる」とのことでした。
販売管理や請求書管理を行う部門は、FAX専用機として導入を検討してみてはいかがでしょうか?
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シャープのレーザープリンターが向いていない企業
逆に、以下のパターンではオススメできません。
A3サイズの使用頻度が高い「建築業界」
不動産業界同様にFAXの使用頻度が高い「建築業界」ですが、こちらの業種ではA3サイズの図面を出力する機会が多く、A4のレーザープリンターでは物理的に業務がこなせない可能性があります。
これらの業界で印刷機器を導入する際は、A3機を検討しましょう。
印字品質を重視する業界
印字品質を重視する業界ではあまりおススメできません。
先述の通り、印字品質に対しての口コミは分かれており、印刷の擦れや印字物に線が入るな可能性があります。印刷物が納品物となりうるデザイン業界や、建築業界のように罫線の出力が重要な図面印刷をしている業界では他のメーカーの機器を検討した方が良いでしょう
標準価格と実相場
続いてシャープの複合機の相場についてお伝えします。
ハイエンドモデル
- カラー:MX-C306W(印刷30ppm/DSPF読取:両面110枚/分) 標準価格:1,100,000円(税別)
- モノクロ:MX-B455W(印刷45ppm/DSPF読取:両面110枚/分)標準価格:1,070,000円(税別)
ミドルスペックモデル
- カラー:MX-C305W(印刷30ppm/スキャナ読取:片面40枚/分)標準価格:1,000,000円(税別)
- カラー:MX-C302W(印刷30ppm/スキャナ読取:片面35枚、両面14枚/分)標準価格:980,000円(税別)
- モノクロ:AR-B350W(印刷35ppm/スキャナ読取:片面カラー13枚、モノクロ40枚/分)標準価格:555,000円(税別)
ロースペックモデル
- カラー:MX-C300W(印刷30ppm/スキャナ読取:カラー片面9・両面4.5/分、モノ片面18・両面8枚/分)標準価格:オープン価格
- モノクロ:AR-N202FP(印刷20ppm)標準価格:555,000円(税別)
おすすめ機種
FAXを利用するのであれば用紙を節約できる「PC-FAX」が可能で、最も本体価格が安い「AR-B350W」をオススメします。
FAXの他に、大量の書類をデータ化するなどスキャナ性能も重視する場合は「MX-C306W/MX-B455W」の両機種がDSPFを実装しているためオススメです。
まとめ
- 高スペック機はスキャナ読取速度が速い
- 本体の耐久性は高い
- 保守拠点が少ない
- 印字品質はイマイチ
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