【全メーカー対応】複合機のお見積り
30社の複合機販売店を独自調査したコピー機Gメンが、安さと対応力に優れた販売店を2~3社ご紹介します。
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ゼロックス業務用レーザープリンターの評判
出典:富士ゼロックス
コピー機を単なる出力機ではなく、オフィスの主要デバイスとして昇華させたゼロックス。今回は、主力ブランドの「Apeos(アペオス)」と「DocuPrint(ドキュプリント)」から、A4コピー機を紹介します。
ゼロックスの動向
2000年代に入り、オフィスのペーパーレス化が推進され始め、それにより様々なコピー機、プリンタメーカーが「ユーザーの印刷減」という環境変化で、収益の悪化を経験しています。
そのような苦境の中、ゼロックスはいち早くユーザーの環境変化に対応し、コピー機をオフィス環境最適化(ソリューション)のための主要デバイスへと変化させました。
ゼロックスのレーザープリンター
ゼロックスの代表的なソリューションは「DocuWorks(ドキュワークス)」や「ApeosWare Management(アぺオスウェア・マネジメント)」です。
昨今、様々なオフィスで問題視されている「書類データの紛失」は、紙媒体の資料をスキャナーでデータ化し、サーバーへ保存すると「どの書類がどこに保存されたのか?」が分からなくなる事態が発生します。
また、セキュリティ面でも機密文書の管理が杜撰なことにより、不特定ユーザーによるデータの持ち出しや機密文書の再出力など、機密文書にも関わらず誰でも触れられてしまう環境の企業もあります。
ゼロックスの「DocuWorks」は保存されたデータを「見える化」することが可能です。
さらに、保存されたデータを再出力することなく編集を行ったり、外国語文書をスキャンして取り込む際に「日本語翻訳」することができたりなど、様々な便利機能を備えています。
一方、「ApeosWare Management」ではデータ管理を一括で行え、コピー機ごとの出力量の管理や利用状況の表示などが可能です。
使用抑制によるコスト削減や情報漏洩のリスク低減に役立つため、システム管理者や総務部門などのコピー機管理を手助けしてくれます。
ゼロックスコピー機・レーザープリンターについて
まずは強みと弱みをチェックしてみましょう。
ゼロックスの強み
ゼロックスには以下のような『 強み 』があります。
- 大企業からSOHOまで対応可能
- ApeosはA3コピー機と同じ操作パネル
- コンパクト設計
大企業からSOHOまで対応可能
オフィスソリューションを導入する大企業・中堅企業向けにはゼロックスのコピー機ブランド「Apeos」が、SOHOなどの中小企業向けにはプリンターベースの複合機「DocuPrint(ドキュプリント)」シリーズがおすすめです。
企業規模や使用用途によって、2つのブランドから機器を選べることが特徴です。
ApeosはA3コピー機と同じ操作パネル
A3とA4の複合機が混在する環境下では「メインのA3機とサブ機のA4機でタッチパネルの操作が異なるから使いにくい」等、不満の声が聞かれることもあります。
ゼロックスのApeosシリーズは、共通のタッチパネルを用いているため、操作性に統一感があり、使いにくさを感じません。
コンパクト設計
A4コピー機にありがちな「設置面積は小さいけど、高さが…」などの心配もありません。ゼロックスのA4コピー機は、設置面積・高さともにコンパクトな設計で、標準の高さも60数センチと小ささに定評があります。
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ゼロックスの弱み
次にゼロックスの『 弱み 』をチェックしてみましょう。
- 価格が高い
- 機器のラインアップが少ない
やや高い価格設定
大企業向けの「Apeos」シリーズ、SOHO中小企業向けの「DocuPrint」ともに、本体価格・ランニングコストが高めなことがネックです。
また「ドキュワークス」や「アぺオスウェア」を導入した際に、ゼロックスの強みが最大限発揮されるのですが、これらのソリューションを本格導入すると、かなりの費用が掛かります(ライセンス制の為、規模によっては100万円を超えます)。
機器のラインアップが少なめ
A4カラー複合機はApeosシリーズから1機種、DocuPrintシリーズから2機種、A4モノクロ複合機はApeosシリーズのみの1機種と、ラインナップは多くありません。
低価格帯のレーザープリンターを探している場合や必要最低限の機能で充分な場合、モノクロしか印刷しない場合は、あえて高額なゼロックスを選択する必要はないでしょう。
ゼロックスのレーザープリンターが向いている企業
おすすめの使い方は、以下の通りです。
大企業のサブ機として
印刷環境の出力分散を目的とした場合、大企業でゼロックスをメイン機として使用しているのであれば、サブ機もゼロックスのA4機を導入すると良いでしょう。
Apeosシリーズであれば操作も同じなので、導入後に不満が出ることもありません。
医療機関や小売店での使用
A4カラー「DocuPrint CM310 z II」は「Denshi-Pen(電子ペン)」に対応しています。
このソリューションが医療機関や小売店などで大いに役立ちます。例えば、DocuPrint CM310zIIより専用フォームを出力し、そのフォーム上にDenshi-Penで文字を記入すると、記入した文字がテキストデータ化され、転記レスでPC上に送信されます。
デジタルに不慣れな現場にも違和感なく導入でき、転記ミスなど許されない環境下での導入に向いています。
ゼロックスのレーザープリンターが向いていない企業
逆に、以下のパターンではオススメできません。
中小企業のメイン機としてはコスパが低い
SOHO・中小企業向けに「DocuPrint」シリーズも販売されていますが、同シリーズにはモノクロ機がありません。
また、Apeosのモノクロ機はカウンターチャージ制で、大量に印刷を行うとページ単価は安くなりますが、A4機で大量の印刷を行うことは、あまりないと思われます。
結果的には、OKIやブラザーを購入した方が安いので、A4複合機(特にモノクロ)の導入時は、しっかりと比較・検討しましょう。
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標準価格と実相場
続いてゼロックスの複合機の相場についてお伝えします。
Apeosシリーズ:カウンターチャージ方式
- カラー:ApeosPort-V C3320(35ppm) 標準価格:620,000円(税別)
- モノクロ: ApeosPort-V 4020(45ppm) 標準価格:490,000円(税別)
DocuPrintシリーズ:トナー交換方式
- カラー: DocuPrint CM310 z II(ヘルスケアソリューション対応機種)(28ppm) 標準価格:174,800円(税別)/ 実相場:14,5000円程度
- カラー:DocuPrint CM310 z(28ppm) 標準価格:124,800円(税別)/ 実相場:80,000円程度
おすすめ機種
一般的な業務であれば「DocuPrint CM310 z」をオススメします。
また、医療機関や小売店などでの使用を想定すると割高感はありますが、電子ペン・ソリューション対応の「 DocuPrint CM310 z II」もオススメです。
まとめ
- 機器本体よりソリューションが豊富
- 本体サイズが設置面積、高さともにコンパクト
- カウンター方式、トナー方式のいずれも割高感あり
- 機器のラインアップが少ない
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