【中古複合機・コピー機のメリット】安さが魅力◎でも価格だけを重視しないで!

【中古複合機・コピー機のメリット】安さが魅力◎でも価格だけを重視しないで!

こちらの記事では、コピー機・複合機の元技術者が、中古複合機のメリットをお伝えします。中古複合機の最大のメリットは、新品よりも安い価格です。なお、中古複合機のデメリット記事はこちらです。メリットとデメリットを分かったうえで、自社に合う中古複合機を選びましょう。

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複合機を【格安】でリースする

元技術者が教える!中古複合機・コピー機のメリット

 

中古コピー機・複合機

 

複合機・コピー機の新品と中古品には、それぞれメリット・デメリットがあります。どちらを選んだ方が良いのか?は、選定ポイントの優先度などから総合的に判断することが大切です。

パンチ(穴あけ)やステープル(ホチキス)など、オプション装置を搭載すると、高級車が1台買えるほどの価格になってしまうため、予算を重視して本体価格の安さを購入の決め手にする企業も少なくありません。

しかし、安いことは紛れもないメリットですが、やはりリスクを伴います。

 

著者紹介

大手事務機メーカーのコピー機部門で、8年ほど生産技術職として従事していました。使い古された本体を頻繁に見ていた私から、安くなっている中古のコピー機・複合機を購入する際に、覚えておいてもらい点をお伝えします。

 

まずは中古コピー機・複合機のメリットをお伝えします。最大のメリットはズバリ「安さ」です!

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中古複合機・コピー機は支払総額の安さが魅力

複合機・コピー機を購入する際、下記のように、新品か?中古品か?で、支払い方法に違いがあります。

 

  • 新品をリース契約(5~6年程)して月々のリース料を支払い
  • 中古品を一括購入

 

新品の場合、リース料金の他に、定期的なメンテナンスやトラブル対応、消耗品の交換をしてもらうための保守契約を結ぶ必要があります。

近年の主流はカウンター保守契約で、印刷1枚あたりにカウンター料金が設定され、月間の印刷枚数に応じて料金を支払います。

しかし、中古品に関しては、保守契約が任意となっており、本体を一括購入してしまえば、月々の料金を支払う必要がありません。そのため、初期費用が少し高くなっても、支払総額は新品より半分くらい安くなることが大半です。

 

その他、保守契約の料金が掛からない方法としてコピー機・複合機のレンタルもあります。レンタルの場合、取り扱い機種は基本的に中古品です。

 

【関連記事】コピー機・複合機のレンタルとは?

コピー機・複合機のレンタルの価格は何円?実際に見積もりとってみた!

 

中古複合機を【格安】で購入する

 

安さだけで判断するのは危険!?

中古品は本体価格が安く、特に導入コストを抑えたい企業にとって、魅力的なアイテムです。

しかし、裏を返せば、それだけ年数が経過し、価値が下がっている証拠でもあります。複合機・コピー機は様々な動作を効率的にこなす精密機械なので、年数の経過や使用頻度で、部品などが消耗し、故障の可能性が高まります。

そのため、カウンター料金のように月々の料金を支払う必要がない一方で、以下のようなデメリットがあることも理解しておきましょう。

 

  • メンテナンスや修理の頻度が増えるなど、思わぬタイミングでコストが掛かる
  • 交換部品の生産が終了し、本体ごと買い替えなければならない場合もある

 

では、使用頻度が高くなってくると、どのような部分で不具合が生じやすく、どのような部品が消耗しやすいのでしょうか?

特に紙詰まりが起きるリスクが高い『紙搬送』の部分に絞って、技術的な観点から説明していきます。

 

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給紙の工程

給紙トレイにセットされた用紙の束から1枚だけピックアップして、本体へ送り出す工程です。用紙のピックアップや分離がうまくできないと、この時点で紙詰まりが起こります。

用紙と用紙の間隔は、後工程でタイミングを制御・確保しているので、給紙の段階では、印刷する枚数分を連続してピックアップし続けます。

そのため、他の部分よりも機械的な動作頻度が高く、不具合が起きやすい部分です。

用紙をピックアップするためには、ゴムローラーの摩擦で引き寄せる動作を行いますが、このローラーはもちろん使用頻度が増えるに従って消耗するため、交換部品として設定されています。

また、用紙を必要以上にピックアップしてしまわないよう、ローラーが接地する圧力を緻密に計算するなど、シビアな調整が入っていることが工程の特徴です。

使用回数が多いと、部品の消耗だけでなく、メンテナンスでは気付きにくい調整の僅かなズレなどが生じやすい部分でしょう。

さらに、給紙部分は技術的に難しい場所なので、たとえ新しい製品でもユニットごと流用している場合があります。

不具合を起こす頻度は多いかもしれませんが、生産が終了して交換ができなくなるリスクは他の場所より低いように思います。

 

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搬送の工程

ピックアップされた用紙を画像形成のエリアまで運び、必要に応じて反転させたり、排紙トレイに送り出す工程です。紙詰まりは、この搬送ルートの部品に不具合が生じて起こることが多いでしょう。

搬送部は場所によってプラスチック部品と板金部品が使われていますが、部品自体の消耗よりは、部品と部品の位置などにズレが生じて不具合を起こす場合が大半です。

原因の1つは、紙詰まりを処理する扉の開け閉めによる部品の位置ズレで、詰まった紙を取り除けるようにするため、用紙を搬送する経路は本体側と開く扉の2つが 組み合って成り立ちます。

しかし、何度も開け閉めを繰り返されることにより、2つの搬送経路がズレてしまい、紙詰まりが増えてしまいます。

もう1つの大きな原因は、搬送ローラーの圧力抜けです。

搬送経路の各ポイントで対となるゴムローラーが用紙を受け渡し合います。給紙部と同様、このローラーも圧力バランスが計算されており、使用状況によって圧力変化を起こす可能性があります。

それによって、用紙の受け渡し時のタイミングにズレが生じてしまうと、紙詰まりが発生します。

 

搬送に関わる部品は、製品によって搬送経路を変えることが多いので、製品が新しくなる度に、新規で部品が作られます。そのため、古い製品だと、不具合が起きた時に部品交換ができない可能性があります。ただし、搬送経路の部品では消耗品のローラーなどを除き、よほど大きな故障でなければ交換が必要な不具合が起きるケースは稀です。

 

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排紙の工程

画像や文字は、帯電させた感光体ドラムによって、用紙にトナーを乗せることで描かれます。また、乗せたトナーが剥がれないように、熱と圧力で用紙に定着させます。

定着直後の用紙は高温で静電気を帯びているため、用紙を冷却しながら除電し、排紙トレイへ送り出されます。これが排紙の工程です。また、両面印刷などの際に、用紙を反転させる機構を持つのも排紙の工程です。

熱を加えられ、たわみやすくなった用紙を搬送することや、排出方向に搬送された用紙を反転させて再び搬送経路に戻すことで、紙が真っ直ぐ進まず斜行してしまい、紙詰まりを起こすことがあります。

この部分は、部品単体の消耗ではなく、初期不良であることが多く、新品でも起きてしまう不具合です。

また、搬送で述べた内容と重複してしまいますが、用紙を反転する機構を持っており、製品のタイプによっては反転機構を左のドアユニット側に持たせていることがあります。

送られてきた用紙をユニットが受け取り、次の用紙が来る前に別の搬送経路へと方向転換する役目を持ち、紙搬送の中では、モーター制御など電気的な不具合が多い部分で、故障した場合はドアユニットごとの交換対応になるでしょう。

 

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このように、中古品は「安さ」が最大にして唯一の魅力ですが、一方で消耗などによる故障も多く、修理の度にコストが掛かってしまいます。

 

今回は使用頻度による故障や不具合を起こしやすい『紙搬送』に絞って説明しましたが、複合機・コピー機において最も重要な画像や文字を印刷する工程でも故障や消耗は起こります。

 

せっかく安く複合機・コピー機を購入できても、使用頻度や製造年などを、しっかりと調べたうえで購入しないと、予想外の費用が掛かってしまう場合があるので、注意が必要です。

 

【関連記事】元技術者が教える!中古複合機・コピー機のデメリット

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【まとめ】中古複合機・コピー機のメリット

 

  • 中古品は一括買取ができるため、本体購入の月額リース料金が掛からない(料率も掛からない)
  • 初期費用はやや大きくなるが、支払総額は新品より安く済ませられる
  • 保守契約は任意
  • 月額の保守料金が不要な代わりに、メンテナンス費用やトナー代が必要になる
  • ただし、使用頻度の高い製品は部品の故障や不具合が起こりやすく、修理代が高くなってしまう可能性がある

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