複合機の本体価格の相場~価格の差は何が違う?~

複合機の本体価格の相場~価格の差は何が違う?~

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30社の複合機販売店を独自調査したコピー機Gメンが、安さと対応力に優れた販売店を2~3社ご紹介します。

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コピー機Gメンは全国にある販売店と提携しており、ゼロックス・リコーなど全社メーカーのコピー機のお見積りが可能です。また、複合機のリース購入だけでなくレンタルや中古でのご提案も致します。

複合機の価格(相場)

 

オフィスに揃えておきたい事務機器や家具は沢山あります。机、椅子、ホワイトボード、キャビネット、ファイル、電卓、印鑑…。数々のモノが頭の中に浮びますが、その中で「高いから迷ってしまうもの」と言えば、業務用複合機(コピー機)でしょう。

プリントアウトやコピーなど、仕事をするうえで欠かせないモノなのに、文房具みたく簡単に買える金額ではないため、『本当に必要なのか?』『導入するならリースか買取か?』『どんな機種にするのか?』など、検討には時間を要します。

複合機(コピー機)は、リース契約で導入したところで金額的には安くなりません。

定期メンテナンスや故障の際の訪問保守、災害時にリース会社の保険が適用される点など、価格以外の面でメリットはありますが、価格に関しては、本体価格を分割で支払うため初期費用こそ抑えられますが、料率(利率のようなもの)の分だけトータル的には高くなってしまいます。

リース契約の料率に関しては>>「リース契約と料率」をご確認下さいませ。

 

導入価格を少しでも抑えたい場合は、中古の買取やレンタル、またはリーズナブルな価格で購入できる家庭用プリンター複合機を選択肢に加えても良いでしょう。もちろん、それぞれメリットもあればデメリットもあります。また、複合機(コピー機)を導入するなら、その『時期』も大きなポイントになります。営業マンとの交渉に有利な時期があるんです!!

 

 

ところで、そもそも複合機(コピー機)の本体価格の相場って、ご存知ですか?

やたらとデカいし機能も満載そうだし、高いであろうことは容易に想像できても、頻繁に購入するモノでもなければ、日常的に価格をチェックするモノでもなく、ましては興味すらない人が大半だと思います。

そこで、今回は複合機(コピー機)の価格の相場についてお伝えします。複合機を選ぶポイントも一緒にチェックしてみましょう!

 

 

複合機の価格の差は?

複合機(コピー機)の本体価格はメーカーや性能によって異なるため、一概に「○○万円なら妥当」「○○万円以上は高過ぎる」と結論付けることはできませんが、本体価格に大きな影響を及ぼす性能面の違いに『連続複写速度』が挙げられます。

1分間にA4サイズの等倍コピーを行う際に何枚連続して複写できるか?を表す数字で、俗に言う『印刷速度』です。どのメーカーでも、あらゆる機種に記載されているので、導入する前に確認することができ、一般的には印刷速度が早ければ価格が高く、印刷速度が遅ければ価格が安い傾向が見られ、これは新品だけではなく中古にも当てはまります。

仮に『連続複写速度』が1分間で25枚だとすると、複合機(コピー機)の本体価格は以下の価格帯が主流=相場です。

 

新品の場合:120万円~400万円程度
中古の場合:5万円~50万円程度

 

価格に大きな開きがありますが、その差は搭載されている性能やオプションによって変わります。

基本的に複合機には、コピーやプリントアウトなどの通常印刷の他に、拡大・縮小機能、両面印刷、さらにFAXやスキャナー機能が搭載されており、オプションを何も追加しないのであれば120万円程度で納まることもあります。しかし、それだけでは物足りないとオプションを追加すると価格は比例して高くなります。

最終的には400万円前後まで高くなってしまうこともありますが、1分間で25枚の連続複写速度の機種であれば、そこまで高額になることは極めて稀です。

オプションの例:SHARP

ボックス機能の例」ではCanonを、「ワイヤレス対応複合機の例」ではRICOHを紹介したので、今回はSHARPでオプションの例を紹介します。2010年に、キャッチーさの度が過ぎた斬新なスローガン『目の付けどころがシャープでしょ。』を『目指してる、未来がちがう。』の、どこかスピリチュアルな匂いさえ漂うスローガンに刷新したSHARPは、ビジネス向けの複合機やプリンターも多数販売しています。

そんなSHARPの複合機には、どんなオプションが用意されているのでしょうか?

 

スキャンアクセサリーキット
紙の書類をスキャンして文字情報を電子データ化し、WordやExcelなど多様なフォーマットに変換させる機能です。これにより、文章が印字されている紙を見ながら、WordやExcelに打ち直す作業がなくなります。また、日本語や英語をはじめ、ドイツ語、フランス語、スペイン語など認識できる言語が21種類もあります。
希望小売価格:18万円+税

 

ICカードリーダーライター
ICカード認証で複合機の利用者を管理できるため、細かなコスト管理に繋がります。複合機に搭載されている機能制限機能や使用枚数制限機能と連携させることも可能なので、利用者ごとにプリントやFAXなどを制限することができます。また、ICカードを持っていないと複合機へログインできないので、部外者による書類の閲覧や紛失など、情報漏洩を抑止します。
希望小売価格:7万1,000円~13万円+税(対応機種により異なる)

 

プラズマクラスターイオン発生装置
オフィス空間も、空気の質にこだわるシャープらしいオプション。複合機にもプラズマクラスター技術を搭載可能にしており、プラズマ放電によりイオンを放出し、カビ菌や浮遊菌に作用させるため、社員の健康維持や健康促進に役立ちます。また、プラズマクラスターイオン発生装置の電源OFFや風量の切り替えはパソコンからでも操作が可能です。
希望小売価格:8万8,000円+税(その他、取り付けキット1万円程度)

 

メーカーや機種によっては、カセットの追加やフィニッシャー無線LAN対応がオプションの場合もあります。

 

印刷枚数をチェックして最適な複合機を!

大切なことは、無駄に高い複合機を買わないこと!
前述のとおり、基本的には『連続複写速度』が、本体価格に大きく影響しているので、費用を抑えたいなら印刷速度が遅いタイプを選ぶことになります。しかし、日常的に印刷する機会が多いのに、印刷速度が遅い機種を選んでしまっては、仕事に支障をきたす恐れもあります。

ポイントは「印刷枚数に適した印刷速度の機種を選ぶこと」です。

そこでまず、月ごとの印刷枚数を割り出してみます。1ヶ月あたり、どのくらい印刷するのか?を把握しておくことが、最適な複合機選びに繋がります。

月の印刷枚数を割り出す簡単な計算方法は以下の通りです。

 

1日平均の印刷枚数×毎月の平均営業日=月の印刷枚数

 

ある特定の1日だけで計算してしまうと、たまたま多かったり、少なかったりすることも考えられるので、少なくとも1週間くらいは枚数をカウントして、1日平均で計算してみましょう。

例えば、1日平均が15枚なら【15枚×20日=月300枚】で、1日平均が200枚なら【200枚×20日=月4,000枚】です。シフト制などで土日も稼働しているオフィスであれば、毎月の営業日は30日または31日になるので、【15枚×31日=月465枚】や【200枚×30日=月6,000枚】となります。

月の印刷枚数の目安が出たら、下記の表に当てはめてみましょう。

 

月の印刷枚数 複合機を選ぶうえで最適な連続複写速度
500枚以下 1分間に15~20枚
500枚~3,000枚程度 1分間に20枚~25枚
3,000枚~5,000枚程度 1分間に25枚~35枚
5,000枚~10,000枚程度 1分間に35枚~45枚
10,000枚以上 1分間に45枚以上

 

毎月の印刷枚数が300枚であれば、1分間に15~20枚の印刷速度の機種を選ぶと、使用頻度と本体価格にズレがなく、毎月の印刷枚数が6,000枚であれば、1分間に35枚~45枚の機種を選ぶと、業務も円滑でなおかつ本体価格も最適なタイプを選ぶことができます。導入の際には販売店やメーカーに月の印刷枚数を伝えて、見合った機種を提案してもらいましょう。

また、モノクロ限定機種よりはカラー対応機種の方が本体価格は高めですが、価格差はそこまで大きくないので、少しでもカラーを印刷するようであれば、カラー対応機種を選んだ方が堅実です。

印刷速度と参考希望価格の例:SHARP

次に上記を踏まえて、SHARPの複合機を幾つかピックアップしてみます。印刷速度と参考希望価格をチェックしてみましょう。

MXシリーズ:ハイボリューム向け

 

出典:SHARP

 

機種名 カラー印字速度 モノクロ印字速度 本体希望小売価格
MX-6540FN  62枚 モノクロカウンター料金 65枚 330万円+税

 

MX-6170/5170/4170シリーズ&MX-3650/3150/2650シリーズ:ミドルオフィス向け

 


出典:SHARP

 

機種名 カラー印字速度 モノクロ印字速度 本体希望小売価格
MX-6170FV  61枚 モノクロカウンター料金 61枚 236万円+税
MX-5170FV  51枚 モノクロカウンター料金 51枚 217万円+税
MX-4170FV  41枚 モノクロカウンター料金 41枚 198万円+税
MX-3650FV  36枚 モノクロカウンター料金 36枚 176万円+税
MX-3150FV  31枚 モノクロカウンター料金 31枚 141.5万円+税
MX-2650FV  26枚 モノクロカウンター料金 26枚 128.5万円+税

 

MX-2630FN & MX-2020F:スモールオフィス向け

 


出典:SHARP

 

機種名 カラー印字速度 モノクロ印字速度 本体希望小売価格
MX-2630FN  26枚 モノクロカウンター料金 26枚 120万円+税
MX-2020F  20枚 モノクロカウンター料金 20枚 100万円+税

 

複合機(コピー機)はオフィスで使用する事務機器の中でトップクラスに本体が高価なモノ。価格の相場は導入する機種や性能によって異なり、さらに正確な金額は見積もりを提示してもらうまで分かりません。

しかし、本体価格だけにこだわってしまってはスムーズな業務の支障になることも…。月の印刷枚数からバランスの良い印刷速度の機種をピックアップし、オフィスとマッチングした機種を選ぶことが大切です。

まずは「どのくらい印刷をしているのか?」を調べることから始めましょう。

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