【京セラの業務用レーザープリンターの評判】悪い個性が強くて残念な印象

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京セラの業務用レーザープリンターの評判

 

京セラレーザープリンター

出典:京セラ

 

スマホのイメージが強い「京セラ」ですが、コピー機部門として京セラ傘下の「京セラドキュメントソリューションズ」があります。

源流となっているのは、かつて存在した大阪のプリンター・複合機メーカー「三田工業」です。

90年代後半に、三田工業は経営難で事実上の倒産になりましたが、同地域の関西の雄である京セラが支援し「京セラミタ(現・京セラドキュメントソリューションズ)」が誕生しました。

今回お伝えする京セラのカラーA4複合機・コピー機「EGOSYS(エコシス)」も、元々は三田工業時代の商標です。

 

【2020年・京セラ複合機の価格と評判】激安だけど故障に要注意!

 

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京セラの動向と人気のレーザープリンター

現在、京セラの事業領域は多岐にわたっており、収益の大きな柱は「部品事業」と「機器システム事業」の2つです。

主に、部品事業のセグメントは「産業・自動車部品(19.4%)」「半導体関連部品(15.3%)」「電子デバイス(22.5%)」の3つで構成されており、やはりスマホなどの通信機器が大きく占めています。

一方、機器システム事業では「コミュニケーション(15.5%)」「ドキュメントソリューション(23.1%)」「生活環境(5.0%)」でセグメントが構成されており、プリンター・複合機ビジネスが大きく占めています。

京セラのプリンター・複合機ブランドは、主に中堅~大企業向けの高価格帯モデル「TASKalfa(タスカルファ)」と、SOHO・小企業向けの低価帯モデル「ECOSYS(エコシス)」の2種類が存在していますが、今回の記事では、SOHO・小企業向けの「ECOSYS」よりA4複合機を紹介します。

 

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京セラ複合機・レーザープリンターについて

まずは京セラ複合機の強みと弱みをチェックしてみましょう。

京セラの強み

京セラには以下のような『 強み 』があります。

 

SOHOでのニーズが高いモノクロ機に注力

京セラはSOHO・小企業のニーズを把握し、モノクロに特化したラインアップを発表しています。

ECOSYSブランドにはカラー機もラインアップとして揃えていますが、やはりモノクロ機のラインアップ数とスペックは他メーカーに比べて高いことが特長です。

ECOSYSで展開されているモノクロ機は全5機種で、そのうち4機種が40枚機(40ppm以上)です。モノクロ機を中心の戦略を行っているブラザーと比較しても、それほど遜色はありません。

 

brother

 

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京セラの弱み

次に京セラの『 弱み 』をチェックしてみましょう。

 

カラー機の存在意義が不明

モノクロに注力している一方、カラー機の存在意義が不明な点が京セラの弱みです。

本来、SOHOなどをターゲットにするのであれば、「低価格」など他社と足並みを揃えたうえで発売するものの、京セラに至っては、やや迷走状態で、ECOSYSのカラーコピー機は35ppmと普通レベルのスペック帯であるにも関わらず、標準価格が49.8万円と値段が高めです。

さらに、価格だけでなく筐体のサイズも高さがあり、もはやモノクロ機を際立たせるためだけの存在にしか思えません…。

ランニングコストは決して安くない

「ランニングコストが安い」と言われている京セラですが、実は数字上のトリックがあり、実際はそれほどランニングコストが安くありません。

一般的なプリンターや複合機メーカーが、A4用紙1枚あたりのランニングコストを計算する際、消耗品である「トナーの印刷単価(=トナー価格÷印刷可能枚数)」と、同じく消耗品である「イメージドラム(=感光体)の印刷単価(=イメージドラム価格÷印刷可能枚数)」を合計して、「ランニングコスト〇円/枚」と表記しています。

一方、京セラは「トナーの印刷単価」のみで計算しているため、数値上のランニングコストが低く見えてしまう仕組みになっています。

京セラの独自解釈では、イメージドラムは消耗品ではなく内臓部品としており「消耗品として購入するものではなく交換はしない」もしくは「故障したら保守で直す」という方法をとっています。

そのため、ドラムにダメージを負った際は機器を買い替えるか保守をする必要があるため、結果的にはランニングコストが割高となってしまう可能性が高いと言えます。

 

印字品質が悪い

印字の品質があまり良くない口コミが寄せられる京セラですが、これは先述したイメージドラム(=感光体)に関係しています。

イメージドラムの役割は版画に例えるなら「インクを付けたローラー」です。

イメージドラムはドラム自体に電気を帯電させ、粉末状のインク(トナー)を吸着→その吸着したインクを紙に乗せる役割を担っています。

ローラーのように回転しながらインクを運搬する機構であるため、用紙とのスレによる傷や紙に乗せきれなかった廃トナーが残るなど、ドラム自体の劣化で印字品質が下がっていきます。

そのため、各社はイメージドラムを消耗品としていますが、京セラでは「あくまでも部品」との位置付けで交換不可(保守範疇)としているため、印字品質は経年劣化してしまいます。

 

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京セラのコピー機・レーザープリンターが向いている企業

以下のような環境では京セラの複合機が向いていると言えます。

 

印刷の速いモノクロ複合機を探している企業

印刷速度が速く、モノクロ印刷で良い企業では京セラの機器が向いています。例えば、伝票印刷やFAXでの用途が多い環境などが挙げられます。

 

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京セラのコピー機・レーザープリンターが向いていない企業

逆に、以下のパターンではオススメできません。

 

カラー・モノクロ共に印字品質を重要視する企業

ECOSYSの印字品質は、正直高いとは言えません。またイメージドラム(=感光体)の経年劣化によって、印字品質が下がっていくことも考慮すると、印字品質を重要視する企業や環境ではおすすめできません。

 

カウンター下や机上など、高さに制約がある場合

ECOSYSのカラー機、モノクロ機ともに本体サイズ(高さ)が大きいことが難点です。

設置面積は小さくコンパクトですが、高さがあるため、カウンター下などに設置したい用途には不向きでしょう。コンパクトな製品ならBrotherがオススメです。

 

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標準価格と実相場

続いて京セラ複合機の相場についてお伝えします。

 

高スペックモデル:

 

  • カラー:ECOSYS M6635cidn(35ppm) 標準価格 498,000円(税別)/実相場 150,000~200,000円程度
  • カラー:ECOSYS M6535cidn(35ppm) 標準価格 498,000円(税別) /実相場 150,000円程度
  • モノクロ:ECOSYS M3645idn(45ppm)  標準価格 オープン /実相場 160,000~180,000円程度

 

標準スペックモデル:

 

  • カラー:ECOSYS M6530cdn(30ppm) 標準価格 オープン /実相場 60,000~70,000円程度
  • モノクロ:ECOSYS M3540idn(40ppm) 標準価格:オープン /実相場 160,000~180,000円程度
  • モノクロ:ECOSYS M2640idw/(40ppm) 標準価格:オープン /実相場 120,000円程度
  • モノクロ:ECOSYS M2540dw(40ppm) 標準価格:オープン /実相場 100,000円程度

 

エントリーモデル:

 

  • カラー:ECOSYS M5526cdw(26ppm) 標準価格 オープン /実相場 80,000~90,000円程度
  • モノクロ:ECOSYS M2535dn(35ppm) 標準価格:オープン /実相場 100,000円程度

 

オペレーター 杏奈

実売価格は標準価格より安くなります!お気軽にお問い合わせ下さいませ。

 

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京セラ複合機のおすすめ機種

モノクロのエントリーモデルである「ECOSYS M2535dn」がカウンター用途、FAX用途などでは一番バランスの取れている機種です。筐体サイズもコンパクトなので、高機能な家庭用FAXのイメージで使えるでしょう。

 

まとめ

  • モノクロ機に注力している
  • カラー機は存在意義が不明
  • ランニングコストは決して安くない
  • 印字品質もあまり良くない

 

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