【コピー機のトレイが認識しない、故障した】複合機の用紙トレイトラブルの原因と対策

【コピー機のトレイが認識しない、故障した】複合機の用紙トレイトラブルの原因と対策
女性複合機エンジニアのsakuraです。
 
今回は、よく修理依頼をいただくものの、ユーザーご自身で解決していただける可能性のある、「用紙トレイを機械が認識しない」というトラブルについて、解説したいと思います。
 
 
 

トレイ認識しないトラブルの内容

 
まず、トレイが認識しないというトラブルがどういう状況で発生するのか、例を挙げましょう。
 
 

機械のパネル画面でトレイが選択できなくなっている

 
トレイが入っていて、用紙も入っているのに、機械のパネル画面でトレイのボタンが選べない状態になっていることがあります。この場合、機械がトレイを認識できていないということになります。
 
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FAXやプリントを印刷すると、違うサイズの用紙に印刷されてしまう

 
A4サイズのプリントで、A4用紙はトレイの中に入っているのにB4用紙に印刷されるなど、違うサイズの用紙で印刷されるということが発生します。
 
 

画面パネル上に、「トレイが故障しています」という表示が出ている

 
用紙トレイがしっかり入っていて、用紙も補充してあるのに、機械の画面パネルに「トレイが故障しています」という表示が出ることがあります。
 
 

トレイのトラブルの原因と解決方法

 
これらの症状は、2つのどちらかの原因によって発生することがほとんどです。解説をしていきましょう。
 

トレイ奥に用紙が詰まっている

 
トレイが入っているか認識する部品は機械の奥にあり、そこに用紙などがぐしゃぐしゃになって詰まっていたりすると、トレイに関する様々なトラブルが発生するようになってしまいます。まず、トレイを外して、機械の奥を覗いてみましょう。機種によって違いますが、引き出し型のトレイの場合、トレイを限界まで引き出して、少し上に上げるような状態でさらに引っ張ると、完全に取り外すことができます。そして、機械の奥を覗いてみると、紙の塊が奥に詰まっているという状態になっているかと思います。その紙を取り除き、再度トレイをセットしましょう。トラブルが解決されていると思います。
 
 

トレイの用紙ガイドがずれている

 
トレイの中には用紙に沿ってセットするガイドがありますが、そのガイドは機械が用紙のサイズを検知するために重要なもののため、ガイドが用紙からずれていると、機械が用紙のサイズを誤検知してしまい、違うサイズで印刷するなどのトラブルが発生するようになってしまいます。そこで、トレイの中の用紙を確認し、用紙にぴったり沿った状態で用紙ガイドがセットされているか確認します。用紙から離れた状態でガイドが固定されている場合は、用紙に沿うようにガイドをセットし直します。
 
 
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それでも復旧しない時
これらの作業をしても直らない場合は、トレイのセンサーや部品などに不具合が生じている可能性があるため、サービスマンに点検を依頼しましょう。
 
 
 

どうしてこんなところに紙が?原因と対策

 

もし機械の奥に紙が大量にあったら、「どうしてこんなところに紙が?」って思いますよね。トレイの認識トラブルにならないために、ここでは紙が奥に詰まる原因と対策を案内します。

 

トレイの出し入れで紙が溜まる!

紙が機械奥に溜まるのは、トレイを出し入れすることが原因です。トレイを出し入れするタイミングといえば、「用紙を補充する時」と「紙詰まりして用紙を取り除かなくてはいけない時」です。状況別に、用紙が奥に入ってしまう原因を解説しましょう。

 

用紙を補充する時

 

用紙を補充する時、紙のパックからそのまま補充する場合が多いかと思いますが、その際、トレイに少し紙が残っていると、トレイいっぱいに用紙が補充されることもあります。その用紙の量が、トレイの許容量より多かった場合、トレイをしまう時に用紙が溢れて、奥に押し込められてしまいます。そのまま奥でつぶれてしまうと何事もなく機械は使えるのですが、用紙を検知するセンサーの場所で紙が潰れたりすると、上記のトラブルが発生してしまいます。

 

紙を補充する際には、トレイに書いてある用紙の限界量に従って用紙を入れましょう

 

 

紙詰まりして用紙を取り除かなくてはいけない時

トレイ部で紙詰まりをして用紙を取り除く際、トレイを引き抜くと用紙の破れる音がするかと思います。その理由は、トレイと機械本体の間に紙が挟まっており、トレイを引き抜くと、機械本体に挟まった部分とトレイに入ったままの部分が引っ張られ、引きちぎられるようになるためです。

もし、その際に用紙を取り除かずそのままトレイを再度閉めると、破れた紙が機械の奥に押し込められてしまいます。紙詰まりをした際には、面倒でも一度トレイを完全に引き抜いてみて、用紙が残っていないか確認してみましょう。

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