富士フィルムが米ゼロックスとの提携を解消することを発表しました。
【富士フ&ゼロックス提携解消へ】https://t.co/zV0Xg8SYN5
富士フイルムHDが2021年3月末で、米ゼロックスとの事務機器の販売提携を解消することが分かった。子会社の富士ゼロックスによるゼロックスブランドを使った製品販売を終了、独自ブランドを立ち上げる方針。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) January 5, 2020
これにより、富士ゼロックス株式会社という社名や、複合機のブランドとしての名称も使えなくなることになりました。
新人Gメン及川
オペレーター 杏奈
オペレーター 杏奈
複合機の利用者の保守に影響なし
富士ゼロックス株式会社は富士フイルムビジネスイノベーションに社名を変えますが、社名が変わるだけでユーザに与える影響はまったくないと言って良いでしょう。現在富士ゼロックスの複合機を保守しているのは
- 富士ゼロックス東京
- 富士ゼロックス大阪
などの販売会社ですが、これらの販売会社と利用者との保守契約も、おそらく次の会社にそのまま引き継がれるでしょう。
新人Gメン及川
新ブランド購入者への影響も少ない
2021年4月からは米ゼロックスからの技術支援が受けられなくなり、現在の富士ゼロックスの製品開発・生産力に影響が出るのではという懸念がありますが、これも問題ありません。元は富士ゼロックスは米ゼロックスから製品を提供されていましたが、徐々に富士ゼロックスのみで製品開発・生産ができるようになり、現在では逆に富士ゼロックスが米ゼロックスに技術提供を行っている状態です。
つまり、米ゼロックスとの提携が解消しても、製品力には影響がほとんど無いと言えます。
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
富士ゼロックスは提携解消して得するの?
米ゼロックスとの提携解消により、富士ゼロックスには主に以下の変化が発生します。
- 【メリット】欧米市場で複合機の販売が可能になる
- 【メリット】年間100億程度のブランド使用料が無くなる
- 【デメリット】「ゼロックス」の名前を使えなくなる
複合機市場は世界的に縮小しており、欧米圏に進出できるようになった点のメリットはそれほど大きく無いでしょう。最大のポイントは「ゼロックス」の名前が使えなくなる点です。富士ゼロックスのブランドイメージを新たなブランド名称にうまく移行できるのかが今後の富士ゼロックスの収益に影響を及ぼすことが想定されます。
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
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