教育機関や不動産業など、同一の原稿を大量に印刷する機会の多い現場で重宝されるデュプロの印刷機。「導入したいけど自分で調べてみてもいまいち価格が分からない」といった方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、デュプロ印刷機の価格相場やランニングコストについて解説します。また、一般的なコピー機との違いについても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
デュプロの価格相場について
まずは、それぞれのシリーズから小売希望価格と実勢相場について紹介します。
デュプロ印刷機デュープリンタ―「DP-Xシリーズ」価格相場
出典:デュプロ公式
- 小売希望価格:995,000円~1,832,000円(税別)
- 相場:16,500円/月~30,000円/月程度(6年リース)
デュプロ印刷機の代名詞とも言える、最も基本的な機種が「DP-Xシリーズ」です。
対応用紙や印刷スピード、読み取り解像度などが異なる「DP-X520」「DP-X550」「DP-X620」「DP-X650」「DP-X850」の5つのラインナップが展開されています。
デュプロ印刷機デュープリンタ―「DP-α700」価格相場
出典:デュプロ公式
- 小売希望価格:1,519,000円(税別)
- 相場:25,000円/月程度(6年リース)
従来のデジタル印刷機が抱えていた両面印刷の手間や制約を払拭し、A3サイズまでの両面印刷を可能にしたのが「DP-α700」です。
自動で表面印刷済み用紙を水平移動させる「スタックイン機構」や、両面印刷時に意図しないインク移りを防ぐための専用インクを搭載しています。
デュプロ印刷機デュープリンタ―「DP-G320」価格相場
出典:デュプロ公式
- 小売希望価格:670,000円(税別)
- 相場:11,000円/月程度(6年リース)
デュプロの印刷機の中で、比較的リーズナブルなのが「DP-G320」です。
リーズナブルですが、印刷速度は130枚/分とコピー機と比べると遥かに高速です。コピー機と併用して使う方や、お試しで印刷機を使ってみたい方におすすめの機種になります。
デュプロ印刷機デュープリンタ―「DP-A120Ⅱ」価格相場
出典:デュプロ公式
価格未掲載/非公表
販売価格は不明でしたが、卓上にも置けるコンパクトタイプの印刷機です。
見た目はコンパクトですが、130枚/分の速度で印刷が可能。設置場所が限られている場合に非常におすすめな、サイズ感とパワーを兼ね揃えた機種が「DP-A120II」です。
デュプロ印刷機のランニングコスト
出典:デュプロ公式
印刷機のランニングコストは、同じ印刷物を連続で印刷するほど安くなる(100枚印刷時=0.56円/枚➡1000枚印刷時=0.12円/枚)という特長を持ちます。
このことから、1日に同じ原稿を大量に印刷する機会の多い教育機関や不動産業、公的機関で導入されることが多いのです。
ベテランGメン園川
コピー機とデュプロ印刷デュープリンタ―で、モノクロ印刷した場合のランニングコストの差を比較します。なお、コピー機のモノクロ印刷1枚あたりの価格は、カウンター料金相場である1円/枚に設定します。
▼コピー機とデュプロ印刷機デュープリンタ―のランニングコストの差
コピー機 | デュプロ印刷機デュープリンター | |
10枚 | 10円 | 41.6円 |
50枚 | 50円 | 44.5円 |
100枚 | 100円 | 48円 |
500枚 | 500円 | 75円 |
1,000枚 | 1,000円 | 110円 |
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
オペレーター 杏奈
▼資料を1部だけ印刷する場合のランニングコストの差
コピー機 | デュプロ印刷機デュープリンター | |
10ページ | 10円 | 41.6円 |
50ページ | 50円 | 2,080円 |
100ページ | 100円 | 4,160円 |
新人Gメン及川
オペレーター 杏奈
オペレーター 杏奈
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
デュプロ印刷機デュープリンタ―の特徴
デュプロの印刷機は、「印刷機」に分類される機械です。富士フィルム(ゼロックス)やRICOHが展開する「コピー機」ではありません。
それぞれどのような違いがあるのでしょうか。順番に説明します。
印刷速度最高200枚/分と、めちゃくちゃ速い!
出典:デュプロ公式
印刷機とコピー機は、印刷速度が大きく違います。実際に比較してみましたのでご確認ください。
印刷機 | コピー機 | |
印刷枚数/分 | 130〜200 | 18〜35 |
これほどまでに印刷速度が違う理由は、印刷工程にあります。
印刷機の印刷工程は、読み込んだ写真や文書をもとにつくった「版」にインクをつけ、版画のように白紙に複写するというものです。一度作った版は印刷完了まで繰り返し使用できるため、同一原稿を連続で印刷する際は印刷速度が速くなります。
一方で一般的なコピー機は、「版」を作りません。コンピューターによる制御で読み取った写真や文書を再現しています。
カラー印刷不可!モノクロのみ
デュプロの印刷機は、カラーコピー機能がありません。「同じ原稿をモノクロで大量に印刷することに特化した機械」というふうに覚えておきましょう。
そのため、カラーコピーが必要な場合は他のコピー機や複合機と併用する必要があります。印刷枚数が少ないのであれば、家電量販店においてある家庭用のインクジェットプリンターも検討しましょう。
デュプロ印刷機の比較ポイント
次は、デュプロが販売している印刷機の機種ごとの違いをご紹介します。
今回紹介する機種は、下記の通りです。
- DP-Xシリーズ
- DP-α700
- DP-G320
- DP-A120II
基本はDP-Xシリーズ
出典:デュプロ公式
Xシリーズは、デュプロの誇るデュープリンタの中心的ラインアップです。
細かな仕様の差異によりDP-Xだけで5機種存在していますが、基本的に型番が「850」や「650」のように末2ケタが「50」の機種については最大印刷サイズがA3です。「620」や「520」のように末2ケタが「20」の機種についてはB4までと「印刷サイズ」の違いで分かれています。
印刷速度は最大で「200枚/分」と、一般的なコピー機を圧倒する印刷スピードは、生産性を格段にアップしてくれまること間違いありません。
両面印刷したいなら、DP-α700
出典:デュプロ公式
一般的な印刷機では表面を印刷した後、一度用紙を乾かし、その後、再度用紙をセットして裏面を印刷するのが通常でした。
このロスタイムを軽減してくれるのが「DP-α700」です。印刷後に乾かす時間と用紙を再セットする手間が省け、自動で一気に両面印刷を行うことを可能にしました。また、最高印刷速度も「155枚/分」と印刷機の中でも非常に高速・高性能です。
価格をおさえたいなら、DP-G320
出典:デュプロ公式
DP-G320は、デュープリンターの中では比較的安価なシリーズです。上位機種との主な差は印刷速度。「130枚/分」の印刷速度で十分な場合は上は、リーズナブルなこちらのモデルが良いでしょう。
リーズナブルながら、ハガキ圧調や重曹検知などの便利な機能や、印刷物の解像度は上位機種と大差ありません。大量印刷専用として、コピー機や複合機のサブとして導入もおすすめです。
卓上タイプがいいなら、DP-A120Ⅱ
出典:デュプロ公式
DP-A120Ⅱは、デュプロ印刷機の中では最もコンパクトで卓上に置くこともできます。印刷速度は130枚/分ですが、上位機種と変わらないデュプロ独自の「横3リング給紙ユニット」を搭載し、安定感と生産性を兼ね備えたコンパクトモデルです。
デュプロ印刷機と理想科学「リソグラフ」「オルフィス」を比較
印刷機を製造しているメーカーはデュプロだけではありません。「理想化学」が製造している「ソリグラス」や「オルフィス」も印刷機に分類されています。
ベテランGメン園川
>>>【印刷機メーカー比較】デュプロv.s.理想科学ならどっち?
まとめ
今回は、デュプロ印刷機の価格について解説しました。最後に今回の記事のポイントをまとめます。
▼まとめ
- DP-Xシリーズの料金相場は小売希望価格:995,000円~1,832,000円(税別)程/相場:16,500円/月~30,000円/月程度(6年リース)
- DP-α700の料金相場は小売希望価格:1,519,000円(税別)/相場:25,000円/月程度(6年リース)
- DP-G320の料金相場は小売希望価格:670,000円(税別)/相場:11,000円/月程度(6年リース)
- ランニングコストは連続で印刷する枚数によって変化する(100枚時=0.5円/枚➡1000枚時=0.12円/枚)
- 印刷機はコピー機と比べて印刷枚数が超高速
- 印刷機はモノクロ印刷のみ