【コピー機と印刷機を比較】コストや印刷速度、画質など7つの違い

【コピー機と印刷機を比較】コストや印刷速度、画質など7つの違い

ベテランGメン園川

この記事ではコピー機と印刷機の違いを比較します。

オペレーター 杏奈

コピー機と印刷機では、コストや印刷速度、画質など7項目で大きな違いがあります。違いを把握して、自社に最適な一台を選んでください!

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「コピー機」と「印刷機」の基本的な違いを比較

コピー機と印刷機を比較

まず、コピー機と印刷機の基本的な違いを比較します。

そもそもコピー機と印刷機とでは、印刷の方式が全く異なります。印刷機は製造した版にインクをつけて印刷しますが、コピー機は版を作る必要がありません。印刷方式の違いは、それぞれの機器の特徴に影響します。

コピー機と印刷機の主な違いは以下の7項目です。

▼コピー機と印刷機の違いを7項目で比較

項目 コピー機 印刷機
①コスト
  • 少部数印刷の場合、1ページあたりのコストが低い(モノクロ1円/枚、カラー10円/枚が相場)
  • 大量印刷の場合は印刷機のほうが安い
  • リース料金・保守費用も低め
  • 大部数印刷の場合、印刷コストが安い(0.2円/枚以下)
  • 少部数印刷の場合、1ページあたりのコストが高い(2円以上/枚)
  • リース料金・保守費用は高め
②印刷速度
  • 普通(20~35枚/分程度が一般的)
  • ファーストコピーは速い(8秒程度)
  • 最高速度は100枚/分以上と超高速
  • 製版に時間がかかる(20秒程度)
③画質
  • にじみにくい
  • カラー印刷で高品質
  • インクジェット方式の場合、にじみが発生することがある
  • フルカラー印刷は不可(2色まで)
④複合機能
  • コピー、印刷、スキャン、FAXなど一台で対応
  • IoT技術も存分に搭載
  • 印刷に特化しており、他の機能はほとんど付いていない
  • コピー機のようなIoT技術の活用はみられない
⑤耐久性
  • 普通(10万枚~)
  • 長時間の連続運転は推奨しない
  • 高い(100万枚~)
  • 連続で数千枚印刷OK
⑥音の大きさ
  • 静音性にこだわったモデルが多い
  • 音は大きい
⑦設置スペース
  • コンパクト(幅100cm程度)
  • 比較的軽い(80~100kg程度)
  • 大型(幅150cm以上)
  • 重い(200kg程度のものもあり)

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ベテランGメン園川

それでは、コピー機と印刷機の違いについて、1項目ずつ確認していきましょう。

 【コピー機と印刷機を比較①】コスト

コピー機と印刷機のコストには、大きく以下の3つのコストが考えられます。

 

▼コピー機と印刷機のコスト

  1. 印刷コスト・ランニングコスト
  2. 本体価格・リース料金
  3. 保守にかかる費用

それぞれのコストについて解説します。

印刷コスト・ランニングコスト

コピー機と印刷機の印刷コストは、それぞれの用途と利用状況によって異なります。一般的に、コピー機は1ページあたりのコストが低く、少部数の印刷に向いています。一方、印刷機は大量印刷が可能で、部数が増えるほど単価が下がるため、大量印刷に適しています。

▼印刷機「リソグラフ」の印刷コスト

リソグラフの印刷コスト

出典:理想科学公式

ベテランGメン園川

コピー機のランニングコストは、カラー10円/枚・モノクロ1円/枚が相場です。印刷機と比較してみましょう。

▼コピー機と印刷機のランニングコストを比較

  コピー機 印刷機
10枚 約10円 約50円
50枚 約50円 約53円
100枚 約100円 約56円
1,000枚 約1,000円 約120円

※コピー機は、モノクロ印刷1円/枚として比較
※同じ内容物(同じ版)を一定数印刷した場合を比較

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同じ版を数十枚、数百枚と印刷する場合は、コピー機より印刷機のほうがはるかに安価なランニングコストです。つまり、印刷機は「同じ版を大量に印刷するのに特化した機械」と言えます。

なお、例えば10部ずつ合計1,000枚印刷する場合は、以下のようなコスト差が生まれます。

 

▼10部ずつ合計100枚印刷する場合のコスト

  • コピー機:約1,000円
  • 印刷機:約5,000円

オペレーター 杏奈

「大量に同じ版を印刷するのか」それとも、「異なる版を大量に印刷するのか」によって、選んでください。

 

本体価格・リース料金の違い

印刷機は一般的に本体価格が高く、リース料金もコピー機より高いと言われます。ただ、コピー機と印刷機とでは全く機能性が異なるため、一概にどちらが「高い」「安い」とは言えません。

ベテランGメン園川

結論を言うとですね、80枚/分や90枚/分などの高速カラーコピー機なら、印刷機のほうが安いです。が、速度20~35枚/分のコピー機と150枚/分の印刷機を比較すると、印刷機の本体価格のほうが高いです。

▼コピー機と印刷機の本体価格・リース料金を比較

  25枚/分のコピー機(モノクロ/カラー) 80枚/分のコピー機(モノクロ/カラー) 150枚/分の印刷機(モノクロ) 150枚/分の印刷機(2色印刷)
本体価格相場 モノクロ:約54万円/カラー:約70万円 モノクロ:約190万円/カラー:約250万円 約108万円 約190万円
リース料金相場(月額) モノクロ約10,000円/カラー:約13,000円 モノクロ:約36,000円/カラー:約47,500円 約20,500円 約36,000円

※リース料金相場は5年リースで算出

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保守にかかる費用の違い

コピー機と印刷機とでは保守にかかる費用も異なります。まずコピー機の場合、一般的に保守費用は「カウンター料金」に含まれます。

カウンター料金とは、コピー1枚ごとにかかる費用のこと。カウンター料金を支払うことで、修理代やトナー代などの保守費用が全て無料になります。

よって、印刷枚数が少ない企業では保守費用は安くおさえられます。なお、コピー機のカウンター料金相場は、カラー10円/枚・モノクロ1.0円/枚です。

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一方、印刷機の場合、カウンター保守を選べる機種もありますが、選べない機種もあります。カウンター保守を選べない場合、修理が必要な時にだけサービスマンを呼ぶ「スポット保守」か、年間保守契約を結ぶ「年間保守」のどちらかを選択します。

印刷機はコピー機よりも交換部品が安く、故障もし辛いと言われます。よって、カウンター料金制よりスポット保守か年間保守のほうが安く済む確率は高いでしょう。

印刷機でカウンター保守を選ぶ場合は、カウンター料金が何円になるのかしっかり確認しましょう。印刷機のメリットはランニングコストの安さです。コピー機並みの「カラー10円/枚・モノクロ1.0円/枚」というカウンター料金では、印刷機のメリットがなくなります。

まあ、印刷機でカウンター保守を選ぶのは稀やろな。

新人Gメン及川

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【コピー機と印刷機を比較②】印刷速度

次にコピー機と印刷機の印刷速度を比較します。

そんなん分かり切ったことやろ。印刷機のほうがコピー機よりも印刷速度は速いはずや!

新人Gメン及川

ベテランGメン園川

いえ、ファーストコピー速度ではコピー機のほうが印刷機より速いんです!印刷機は「版を作る時間」が必要ですからね。

▼コピー機と印刷機の印刷速度の違い

  コピー機 印刷機
ファーストコピー 約8秒程度 約20秒程度
印刷速度
  • 20~35枚機が主流
  • 速い機種でも80枚/分程度まで
  • 150枚/分機が主流
  • 最速190枚/分も
  • 20枚/分の印刷機は無い

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ファーストコピー、つまり最初の1枚目の印刷においては、コピー機の方が印刷機よりも高速です。そのため、短時間で少部数の印刷が必要な場合は、コピー機が適しています。

大量の印刷が必要な場合、印刷機は一度に多くのページを印刷できるため、部数が増えるほど高速に仕事をこなすことができます。これに対して、コピー機は一枚ずつコピーするため、部数が増えると印刷速度に差が出てきます。

 

【コピー機と印刷機を比較③】画質

印刷機は、インクジェット方式を採用している場合には、紙にインクが浸透するためにじみが発生することがあります。一方、コピー機はトナーを使用しているため、にじみが少なく、鮮明な印刷物を作成することができます。

また、印刷機はモノクロ専用機が多く、フルカラー印刷はできません。印刷機でもカラーインクを用いる場合もありますが、2色印刷まで。フルカラー印刷したい場合は、コピー機かもしくはインクジェットプリンターを選びましょう。

ベテランGメン園川

つまり、以下のような希望がある場合は、印刷機は不向きです。

画質にこだわるなら、印刷機は不向き!

  • フルカラーで印刷したい
  • 画質にこだわる
  • 写真印刷をしたい

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【コピー機と印刷機を比較④】複合機能

コピー機は、複合機としての機能を備えており、コピー、印刷、スキャン、FAXなど、オフィスで必要とされる機能が一台にまとまっています。これに対して、印刷機は単純な印刷に特化しており、他の機能が付いていないことが一般的です。

また、IoT技術の進化により、コピー機ではリモートでの操作や管理が可能になっています。複合機能を持つコピー機は、スキャンやFAXなどのデータをクラウドに保存したり、スマートフォンやタブレットからの印刷指示が可能など、IoT技術をより幅広く活用できます。

印刷機でもIoT技術の導入を進めてはいますが、印刷機の主な機能は「印刷すること」であり「印刷に特化したマシン=印刷機」です。ゆえに、印刷機には複雑な機能を敢えて搭載していません。

オペレーター 杏奈

複合機能が無いとやはり不便ですよね。「印刷スピードとランニングコストの安さ」に特化した印刷機と、複合機能を持つコピー機の両方を導入して、適宜使い分けている事業所も多いですよ。

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【コピー機と印刷機を比較⑤】耐久性

耐久性に関しては、印刷機の方が優れています。印刷機は、大量印刷に対応するために作られており、長時間の連続使用にも耐えられるよう設計されています。

一方、コピー機は、長時間の連続使用には向いておらず、故障が起こることがあります。

また、例えば1,000枚印刷するのに要する「時間」でみると、150枚/分印刷機の場合はわずか7分ですが、20枚/分のコピー機では50分もかかります。同じ枚数を印刷するのに「7分だけ運転したらいい印刷機」と「50分連続運転させなければなならないコピー機」とでは、機械にかかる負荷が大きく違ってきます。

ゆえに、「枚数」で機械の耐久性をみると、印刷機では100万枚以上の耐久性がありますが、コピー機では10万枚程度とされます。

オペレーター 杏奈

大量印刷する可能性が高い事業所では、印刷機の導入をおすすめします!

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【コピー機と印刷機を比較⑥】音の大きさ

音の大きさが気になる場合は、コピー機を選びましょう。コピー機は数年に一度ブラッシュアップされますが、そのたびに静音性は高くなっています。

なお、2023年に発売されたリコーIMシリーズでは、稼働時でも6.2ベル(約62デシベル)と普通の会話レベルの騒音におさえられています。

リコーの静音

出典:リコー公式

印刷機でも静音性を高める工夫はされていますが、実際、音の大きさはかなりのものと考えてください。

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【コピー機と印刷機を比較⑦】設置スペース

設置スペースに関しては、コピー機が印刷機よりもコンパクトなサイズであることが多く、オフィスに設置しやすいと言えます。印刷機は大型であり、専用のスペースが必要となることがあります。

ただし、コピー機でも印刷速度が80枚/分と高速になると、機械専有面積も大きく、そして重くなります。

具体的な機種名でサイズ感の違いを確認してみるで。

新人Gメン及川

▼コピー機と印刷機の設置面積の違い

機械種類 機種名 速度 機械専有面積 重量
コピー機 リコーIM C2510 25枚/分 1104×701mm 82kg
リコーIM C8000 80枚/分 1,501×880mm 250kg
印刷機 リソー リソグラフMH935 150枚/分 1,625×735mm 164kg
デュプロ デュープリンタ―DP-X550 155枚/分 1,405×690mm 102kg

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ベテランGメン園川

コンパクトさを求めるなら、印刷速度には目をつぶって…低速コピー機一択でしょうね。

 

【まとめ】コピー機と印刷機、どっちがおすすめ?

それでは最後にコピー機と印刷機、どちらがおすすめなのかをまとめます。

コピー機は、以下のような企業におすすめです。

 

▼コピー機がおすすめの企業

  • 少部数の印刷が多い企業
  • カラー印刷が多い企業
  • 複合機能を活用できる企業
  • スペースが限られたオフィス環境の企業
  • 低コストで運用したい企業

これらの企業では、コピー機のコストパフォーマンスや複合機能が十分に活用できるため、コピー機の導入が適切と言えます。

一方、印刷機は以下のような企業におすすめです。

 

▼印刷機がおすすめの企業

  • 大量印刷が必要な企業
  • 高速で印刷が必要な企業
  • 高い耐久性を求める企業

これらの企業では、印刷機の大量印刷能力や高速性、耐久性が重要な要素となるため、印刷機の導入が適切と言えます。

最終的には、それぞれの企業のニーズに合わせて、コピー機と印刷機のどちらが最適かを検討することが重要です。運用コストや機能面を考慮し、最適な機器を選択しましょう。

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