『RICOH P C200SFL』リコー A4レーザープリンターの口コミ評判と特徴
出典:リコー
2021年11月にリコーより発売されたA4カラー複合機『RICOH P C200SFL』を紹介します。
リコーの公式発表では、同社『RICOH SP C260SFL』の後継機との位置づけですが、筐体サイズや本体の内部構造に大きな変化が加えられており、機器としては全くの新型機と言っても過言ではありません。
コロナ禍によるリモートワークの普及や自宅での印刷機会が増えた昨今、注目の一台となること間違いなしの新製品です。
なお、ベース機となっているA4カラープリンターは、同時発売の『RICOH P C200L』です。
▼関連記事:【RICOH P C200L の口コミ評判】リコー A4カラーレーザープリンター
▼人気のA4カラーレーザー複合機の比較ランキングはコチラから!
『RICOH P C200SFL』リコー A4レーザープリンターの特徴
機種名 | RICOH P C200SFL | 希望小売価格 | 47,630円(税別) |
発売日 | 2021年11月 | カラー・白黒 | カラー対応 |
対応用紙サイズ | A3/B4/A4/B5/A5 | 印刷速度(カラー) | 24枚/分 |
印刷速度(モノクロ) | 24枚/分 | 印刷速度(両面) | 13枚/分 |
プリント | ○ | コピー | 〇 |
スキャン | 〇 | FAX | 〇 |
両面印刷 | ○ | Mac対応 | ○ |
メモリ・RAM | 512MB | 最大解像度 | 2,400dpi相当×600dpi |
給紙容量(標準) | カセット:250枚 手差しトレイ:1枚 |
給紙容量 (オプション最大) |
ー(左記同様) |
ウォームアップタイム | 5.3秒(余熱モードから) 75秒(電源投入から) |
ファーストプリント | 10.6秒 |
機械占有寸法 (幅×奥行×高さ) |
412mm×395mm×345mm | 重量 | 約19.4Kg |
※無償保証期間は6ヶ月です。
同時発売!レーザープリンター『RICOH P C200L』
コンパクトな本体サイズ
出典:リコー
『RICOH P C200SFL』の最大の特長は本体サイズのコンパクトさにあります。
複合機のベースに使用している機器が同時発売されたA4カラー機『C200L』であるため、本体部分の改良が大きく貢献した設計です。
小型複合機のデメリットである本体の高さが抑えられており、デスクサイドにおいても圧迫感などはありません。
リモートワークでの家庭内での使用や、SOHO、カウンター下など、様々な場所にマッチした小型複合機です。
▼設置時の参考資料
出典:リコー
ペーパーレスFAXが可能
FAXの送受信がペーパーレスで行えるため、用紙やトナーなどの消耗品を気にすることなくFAXを使用できます。
例えば、FAXを送信したい時は、パソコンからの簡単な操作で、指定先にFAXを送信することが可能です。
▼ペーパーレスFAX(送信)
出典:リコー
また、送信と同様にペーパーレスなFAX受信も可能です。
▼ペーパレスFAX(受信)
出典:リコー
印刷速度も快適
家庭向け・SOHO向けのプリンターとしては、印刷速度が24枚と高速です。
旧機種(RICOH P C260LFL)よりも「毎分4枚」の高速化を実現しているため、よりストレスフリーな印刷が可能となっています。
また、カラーもモノクロも同じ印字速度なので、カラーを使用した文書作成なども高速印刷で作成できます。
同時発売!レーザープリンター『RICOH P C200L』
フルカラータッチパネルを搭載
出典:リコー
『RICOH P C200SFL』には、2.8インチのフルカラータッチパネルが搭載されています。
安価な小型機はモノクロの液晶パネルを搭載していることが多い一方で、本機のカラーパネルは使い勝手も良く、家庭向けインクジェット機のような操作感で使用できます。
前面メンテナンスを可能にした小型複合機
出典:リコー
家庭向け、SOHO向けのA4複合機に多かった上部開閉式のメンテナンス機構を一新した本機『RICOH P C200SFL』は、前面部からのメンテナンスが可能です。
これにより、複合機の上部にメンテナンススペースを確保する必要がないため、消耗品の交換などが簡単に行えます。
オールインワンカートリッジを採用
トナーとイメージドラムが一体化した「オールインワンカートリッジ」を採用しています。
通常はトナーとドラムは分離した消耗品でしたが、メンテナンスを行う度に「トナーがこぼれる」などの欠点がありました。また、こぼれたトナーは掃除機などで吸うことはできず(※)、掃除の手間がかかる等の問題点を抱えていました。
近年は、家庭・SOHO向けのレーザープリンターも増えてきており、上記問題点を克服するためにあえて「一体化」させた消耗品が普及し始めています。
※ミクロ単位の細かな粒子で精製されているトナーは、通常の掃除機などで吸引すると、掃除機のフィルターが機能しなくなる(いわゆる目詰まり)を起こします。
本体の耐久性は5万枚
リコー公称値による『RICOH P C200SFL』の耐久性は「5万枚または5年間の早い方」となっています。これは、一般的な同価格帯のA4複合機よりも、やや低い耐久性です。
1日あたりに数枚程度の印刷しか行わない環境であれば問題はありませんが、FAXによる注文書などを数十枚から数百枚と受信、印刷をしなくてはならない環境では、5年間の使用に耐えられない可能性があります。
簡単な目安として以下をご参照ください。
5年間使用可能=1日あたりの印刷枚数が30枚程度
5年間使用不可=1日あたりの印刷枚数が50枚以上
『RICOH P C200SFL』リコーA4カラーレーザー複合機のランニングコスト
レーザープリンターは、業務用コピー機・複合機と異なり、カウンター料金が掛かりません。そのため、インクやイメージドラムが切れたら実費で購入することになります。
以下、『RICOH P C200SFL』のトナー(ドラム一体型)の金額です。
トナー名 | 参考価格(税別) | 印刷枚数の目安 |
トナーカートリッジ シアン C201 | 12,250円 | 約2,500ページ印刷可能 |
トナーカートリッジ マゼンタ C201 | 12,250円 | 約2,500ページ印刷可能 |
トナーカートリッジ イエロー C201 | 12,250円 | 約2,500ページ印刷可能 |
トナーカートリッジ ブラック C201 | 9,900円 | 約3,000ページ印刷可能 |
廃トナーボトル C201 | 2,500円 | 約15,000ページ印刷可能 |
※参考価格はリコー公式サイトに記載されている通常価格です。
※ランニングコストは、カラー:約18.2円/枚、モノクロ:約3.5円/枚です。
同時発売!レーザープリンター『RICOH P C200L』
『RICOH P C200SFL』リコー A4レーザープリンターの口コミ評判
コピー機Gメンでは、勤務先でレーザープリンターをお使いの方にアンケートを行っています。使いやすさや印刷の品質など、項目ごとに5点満点で評価を行って頂き、最後に感想をお願いしています。
今回ご紹介した『RICOH P C200SFL』は発売から間もないため、まだ口コミは集まっていません(2021年12月27日現在)。
オペレーター 杏奈
元プリンターメーカーの営業マン
今回RICOHから発売された『RICOH P C200SFL』は、スペック的には標準的なA4カラー複合機と同等程度となっていますが、旧機種である『C260SFL』と比べると、プリンター部に大きな改良が加えられているため、非常に使い勝手の良さそうな機器となっています。
通常、同ランクのシリーズを発売する際に、ここまで思い切った改良は行わないため、冒頭でも紹介した通り全くの新機種と言っても過言無いでしょう。時代背景を確りとキャッチした製品づくりを行っている点に好感を持ちました。主に以下の4点は、旧機種から大きく進化した点です。
- 印刷速度:24ppm(旧機種比:+4枚/分)
- 筐体サイズ:412(W)×395(D)×345(H)mm(旧機種比:▲8mm(W)×▲98mm(D)×▲115mm(H))
- 本体構造:前面メンテナス機構(旧機種:本体上部開閉式)
- 液晶パネル部の小型化(旧機種は4.3インチと大型ながらも、物理的なボタンなども配置されており大きかった)
特に、筐体サイズを小型化させつつ、旧機種と全く異なる内部構造を採用した点は非常に評価が高く、なかでも高さを10cm以上小型化させている点には驚きを隠せません。
一方、本機『RICOH P C200SFL』にも、注意点は2点あります。
ひとつは、ランニングコストがカラー18.2円、モノクロ3.5円と高い点です。もう一つは、耐久性が5万枚/5年間と低い点(※)です。
※印刷枚数が1日に30枚程度のユーザーをターゲットにしていると思います。1日の印刷枚数が50枚を超えるような場合は、こちらの機種では5年間の使用に耐えられないのでご注意下さい。
※新しい口コミが届き次第、こちらのページでお伝えします。
まとめ
- 『RICOH P C200SFL』は本体がコンパクトで置き場所に困らない
- パソコンからのペーパーレスFAXや、印字しないペーパーレスFAX受信に対応
- 印刷速度はカラー・モノクロともに24ppmと快適な速度
- フルカラータッチパネルを搭載しているため、操作性が向上
- 前面メンテナンスが可能なため、複合機上部に保守スペースを必要としない
- オールインワンカートリッジを採用しており、メンテナンス性が向上
- 本体の耐久性は5万枚と、一日の印刷枚数が30枚程度の環境向け
- ラニングコストがやや高い
- 総合的に、企業や大きなオフィスでの使用よりも、家庭やSOHO向けの機器となっている
▼人気のA4カラーレーザー複合機の比較ランキングはコチラから!