女性複合機エンジニアのsakuraです。
コピー機でいろんな印刷をしていると、「汚れがついている!」「文字や絵がないところが黒い」といったトラブルにあうこともあります。今回はそういった時にどうすればいいのか、ご案内したいと思います。
目次
トラブル発生場所を特定しよう
汚れが出た印刷物が、コピーやプリントアウトなど、どういう用途で印刷されたものなのかによって、トラブルの発生場所と対処方法を特定することができます。
自動原稿送り装置でコピーした時のみ汚れる
原稿を置くガラス横の、縦に細長い読み取りガラスに汚れが付着していることが原因です。このガラスを清掃することによって解決できる場合があるので、まずは柔らかい布などで清掃してみましょう。消しゴムのカスやほこりなどの細かいゴミが付着していることがよくあります。

清掃しても解決できない場合は、サービスマンに点検を依頼しましょう。
ガラスに原稿を置いてコピーした時のみ汚れる
原稿を置くガラスに汚れがついている可能性が高いです。まずは、原稿を置くガラスと、原稿を挟むフタ、カバー側にある白い板を清掃しましょう。ガラス側に消しゴムカスやペンのインク汚れなどが残っていると、その汚れも読んでしまって印刷に出てしまいます。一方、カバー側にある、原稿を挟む板も印刷工程上重要な板で、こちらが汚れていても、印刷物に汚れが出ることがあります。これらを清掃してみて、それでも汚れが出る場合は、サービスマンに点検を依頼しましょう。
プリントアウトやFAXを印刷した時に汚れる
様々な理由がありますが、いずれも機械内部の部品不良の可能性が高いです。内部を開けて清掃してみようということはせずに、サービスマンに点検を依頼しましょう。
汚れの種類を知ろう
突然コピーに汚れが付くと、何か重大なトラブルが発生したのかと心配になりますよね。ここではコピー機で印刷した時に出る汚れにはどういうものがあるのか、ご案内したいと思います。
ボツボツ黒点汚れ
これは一番よくあるトラブルで、ガラスで読み取る時にゴミや汚れも一緒に読み取って印刷してしまった場合に発生します。一方、機械内部でトラブルが発生している場合にも出るトラブルのため、ガラスを清掃しても解決しなかった場合には、サービスマンを呼びましょう。
筋汚れ
縦方向や横方向に、一直線に黒い帯状の筋汚れが出ることがあります。これは原稿を読み取るガラスの下にある、光学部品に汚れが付着していたり、機械内部にトラブルがあると発生するのですが、よく「直前にラベル紙を印刷していた」というお客様からの申告があります。その場合、ラベル紙を印刷していた時に、中でラベルが剥がれて機械内部に残ってしまっていて、それにより汚れが発生していることがあります。サービスマンに修理を依頼したのち、「ラベル紙を印刷した後から発生している」ということを報告しましょう。
ザラザラ汚れ
手で印刷されたものを触ると、ザラザラとした手触りの汚れがついてしまっていることがあります。これは機械内部のトラブルになるので、サービスマンに修理を依頼しましょう。
スタンプ汚れ
ハンコを押したように、同じ形の汚れが等間隔について印刷されることがあります。これも、筋汚れの時と同じく機械内部のラベル残りや、トナーを定着させる定着部品にトラブルが発生していると、このような印刷がされることがあるので、サービスマンに修理を依頼しましょう。
もや汚れ
霧がかかったように、全体が薄くグレーでぼんやりとした状態で印刷されることがあります。この場合可能性があるのは、「コピー機が結露している」というトラブルです。機械を設置している地域や環境によっては、湿度が高くて気温の低い、冬場の朝などに発生します。機械内部は高温のため、外部との温度差で機械の中で結露が発生し、光学部品が正常に動かなくなってしまいます。この場合、時間と共に解消するのですが、待ってみても解消しなかったり、結露が発生するような環境ではないのにもや汚れが発生している場合は、サービスマンを呼んで点検を依頼しましょう。
汚れが出た時の依頼ポイント
最後に、汚れトラブルでサービスマンに点検修理を依頼する場合のポイントをお伝えします。
汚れが出たプリントは捨てずにサービスマンに見せる
到着時にはトラブルが発生しなくなってしまうこともあるので、汚れが出たプリントは必ず取っておきましょう。
出た時間や出た原稿のサンプルを記録しておく
結露によるトラブルは発生した時間が大事になります。また、原稿のデータ自体にトラブルが起こっている場合もあるので、汚れが出た印刷物も、わからなくならないように記録しておきましょう。
その前後になにかトラブルはなかったか確認する
「直前にラベル紙を印刷した」「直後に紙詰まりがあった」など、汚れ発生前後にトラブルはなかったか、あわせて確認しましょう。