【全メーカー対応】複合機のお見積り
30社の複合機販売店を独自調査したコピー機Gメンが、安さと対応力に優れた販売店を2~3社ご紹介します。
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はじめに
複合機のコスト削減というと、本体購入価格やコピー用紙などの消耗品代などが気になるところですが、電気代も重要なポイントとなります。
使っていない場合は主電源をOFFにしてコンセントからプラグを抜いてしまうことが一番良いのですが、複合機は営業時間外でもFAXを受信している場合もありますので、1日中電源を切ることができない場合が多いと思います。
では、複合機の節電対策にはどのようなものが考えられるのでしょうか?
複合機の節電対策
- スリープモード(省エネモード)を活用する
複合機は電源をつけたままにしていることが多いですが、使っていない時間帯も多くあると思います。
休憩時間等、使用しない時間が長時間続くときには操作パネルについている省エネボタンを押すなどして省エネモードに移行すると、定着器の温度を下げたり液晶画面をOFFにすることで消費電力を抑えることができます。
また一定程度使用していない時間が継続すると自動的にスリープモードに移行する機能がついている機種の場合は、移行時間を適切に設定することにより、より高い節電効果を生むことができます。
(参考)あらかじめ設定された距離に人が近づくと自動的にスリープモードから復帰する人感センサー機能
★省エネ機能の一例★
オートパワーシャットオフモード(シャープ)
オートパワーシャットオフモードを設定すれば、ジョブを実行していない待機状態で設定した時間が経過すると、操作パネルや定着部の電源を切り、最も低い消費電力の状態で待機します。本体からの発熱も抑止できますので、空調負荷の軽減につながります。設定時間を「ジョブ終了後すぐ」に設定すると節電率が高まります。
【引用・出典】シャープ公式HP
- まとめて出力する
複合機は、待機状態から出力を開始するときに最も電力を消費します。
このため、パラパラと印刷するよりも、一度にまとめて印刷することで消費電力を削減することができます。
留置印刷やFAXのデータ蓄積機能を上手に活用して、なるべくまとめて出力すると効率的です。
➡留置印刷とは:印刷コスト削減とセキュリティー強化が同時に出来る!留置(私書箱)印刷のメリットと使い方
- 集約印刷を利用する
複合機の消費電力は出力時間が長いほどたくさん必要となります。
社内資料など、複数ページを1ページに集約しても問題ない資料を作成するときには集約印刷を行うことで出力時間を短くし、消費電力を削減することができます。
➡集約印刷とは:【カウンター料金の節約にも!】2枚の紙を1枚に印刷するカンタン便利な「2in1」
参考:複合機の消費電力比較
メーカー | シャープ | キャノン | リコー | 富士ゼロックス |
機種 | MX-5150FV | iR-ADV C5550F III | RICOH IM C4500 | DocuCentre-VII C4473 |
連続複写速度 | 51枚/分 | 50枚/分 | 45枚/分 | 45枚/分 |
最大消費電力 |
1.45kW以下 (デスク等オプション含む) |
1.5kW | 1.5kW以下 | 1.5 kW |
エネルギー消費効率 | 173kWh/年 区分:複合機b | 130kWh/年 区分:複合機b | 81kWh/年 区分:複合機b | 100 kWh/年、区分:複合機b |
ウォームアップタイム | フルカラー 27秒 モノクロ 15秒 |
10秒以下 主電源ON時の高速起動が[ON]の場合 |
21秒 |
36秒以下、 主電源が入っている場合は30秒以下 |
TEC値 | 3.3kWh | 2.4kWh | 1.5kWh | 記載なし |
国際エネルギースタープログラム | 適合 | 適合 | 適合 | 適合 |
エネルギー消費効率:省エネ法 (平成25年3月1日付)で定められた測定方法による数値。
➡1年に消費する電力量を示しているため、この数値が小さいほど省エネ性が高いことを示しています。
■TEC値
「Typical Electricity Consumption」の略で、財団法人省エネルギーセンターの「国際エネルギースタープログラム」に適合するための基準となる値です。具体的には、プリンターなどのオフィス機器における「概念的1週間(稼働とスリープ/オフが繰り返される5日間+スリープ/オフ状態の2日間)の消費電力量(TEC消費電力量)(Wh)を指します。TEC値が基準値以下である場合、「国際エネルギースタープログラム」の適合商品として認定を受けることができます。(富士ゼロックス公式HPより引用)
➡TEC値が低いほど省エネ性能が高いことを表します。
■国際エネルギースタープログラム
「国際エネルギースタープログラム」は、オフィス機器の国際的省エネルギー制度です。
製品の稼働、スリープ、オフ時の消費電力などについて、省エネ性能の優れた上位25%の製品が適合となるように基準が設定され、この基準を満たす製品に「国際エネルギースターロゴ」の使用が認められています。 (国際エネルギースタープログラム HPより引用)
おわりに
複合機の節電対策についてまとめてみましたが、このほかにも複合機の配置を見直し、使用していない機器を撤去したり同じフロアに複数ある複合機を集約したりすることによって節電が期待できます。
また古い機種よりも新しい機種の方が省エネ機能がUPしている場合もありますので、定期的に配置や機種を見直してみることも節電対策に有効な手段の1つとなります。
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