突然ですが、2枚以上の原稿を1枚の用紙にまとめてコピーしたい時って、ありますよね!?
本日は2枚の原稿を1枚にまとめてコピーする「2in1」の機能をお伝えします。機種によっては4枚の原稿を1枚にまとめる「4in1」や、8枚の原稿を1枚にまとめる「8in1」も可能で、用紙の無駄を大幅に減らすことができます。
複数の原稿を1枚に!「2in1」を使いこなす!
コピー機の「2in1」(あるいは4in1や8in1)機能は、2枚(あるいは4枚や8枚)の原稿を、1枚の用紙に均等に割り付けてコピーをする機能です。「2in1」であれば上記の通り、単純に2枚の原稿を1枚の片面に2分割、「4in1」「8in1」であれば、4枚もしくは8枚の原稿を1枚の片面に4分割、8分割で印刷します。
文書など文字が多い原稿は、分割し過ぎると文字が小さくなって見えにくいため、使われるとしても「2in1」でしょうが、表やグラフ、写真などを比較しやすく並べるために「4in1」「8in1」も重宝されています。さらに「2in1」機能と両面コピーを併用すれば、4枚の原稿でも1枚の用紙に集約することが可能です。
枚数が多くて、該当箇所を確認しにくい資料でも「2in1」機能を使えばスッキリと見やすくなるだけではなく、コピー用紙の節約やコピー時間の節約にもなるので、印刷コスト・業務効率の両面で効果が期待でき、また、ファイルなどで保管をする際も、かさばることがありません。
「2in1」機能の操作方法
「2in1」機能は、メーカーや機種によって多少の違いはあるものの、基本的にはタッチパネルで簡単に設定できます。実際の操作方法をRICOH、コニカミノルタ、富士ゼロックスの3社を例にチェックしていきましょう。
RICOHの「2in1」機能
出典:RICOH
RICOHでは操作パネルの「両面/集約/分割」で「集約」を選び「2in1」等の機能を使います。
2、操作パネルの「両面/集約/分割」で「集約」を選択する
3、片面か?両面か?を選択する→両面の場合は用紙の開き方向を設定する
4、原稿のまとめ方を設定する
例:片面集約の場合→片面2枚を片面1枚、片面4枚を片面1枚、両面2ページを片面1枚など
5、「OK」を押して「スタート」を押す
コニカミノルタの「2in1」機能
出典:コニカミノルタ
以前「人気のコピー機を徹底解剖!ムラテック MFX-C2590」で述べた通り、ムラテックのカラー複合機は、コニカミノルタのOEM製品なので、「2in1」機能の使い方はコニカミノルタ、ムラテックともに同様です。
2、セットした用紙の方向に合わせて「原稿セット方向」を選択する
3、「コピー」→「応用設定」→「集約」を選択する
4、ヨコ順「2in1」「4in1」「8in1」タテ順「4in1」「8in1」の5つの選択肢の中から希望のコピー方法を選択する
5、「OK」を押して「スタート」を押す
富士ゼロックスの「2in1」機能
出典:富士ゼロックス
富士ゼロックスの複合機では名称が異なり「2in1」ではなく「まとめて1枚(Nアップ)」と呼びます。
2、「コピー機能一覧」から「まとめて1枚(Nアップ)」を選択する
3、「2枚→1枚(2アップ)」「4枚→1枚(4アップ)」「8枚→1枚(8アップ)」のいずれかを選択する
4、レイアウト順序を選択する
レイアウト順序とは2枚(あるいは4枚や8枚)の原稿を、1枚の用紙に割り振る際の順序のことです。重ねた原稿の順番を変えながら配置を確認しましょう。
5、複数の原稿を自動原稿送り装置(ADF)にセットする
6、原稿の向きを指定する→「文字が読める向き」もしくは「文字が横向き」を選択→「閉じる」を押す
7、「スタート」を押す
カウンター料金の節約にも!
意外と知られていませんが、この機能をフル活用することで、用紙だけではなくカウンター料金の節約にもなります。たとえば、A4用紙で2枚の資料を「2in1」機能でA3用紙1枚にまとめると、「1」カウントしかされません。カラーの場合、1枚あたり10円程度(カウンター料金によって異なります)の削減になるので、印刷部数によっては、月に数万円程度の節約も期待できます。
今回は、RICOH、コニカミノルタ(ムラテック)、富士ゼロックスのコピー機での操作方法を紹介しましたが、ほとんどのメーカーで、この機能が搭載されているコピー機を発売しています。「2in1(または4in1、8in1)」機能の付いたコピー機をお探しの方は、コピー機Gメンまで、お気軽にお問い合わせ下さいませ!!
* * *