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複合機のエンジニアをしております、sakuraです。
この記事を書いているのは2019年8月の中旬なのですが、今絶賛甲子園で高校野球をやっており、休みの日にはついつい見入ってしまっています。野球に限らず、スポーツは見ていて熱くなりますよね。そこで今回は、息抜き企画といたしまして、複合機メーカーのスポンサーという点から、複合機メーカーとスポーツの関係を語りたいと思います。
企業にとってスポンサーとは?
2019年7月にJリーグの強豪チームである鹿島アントラーズの経営権が、日本製鉄からフリマアプリ大手のメルカリへと移ったことが発表され、世間を驚かせました。(日本経済新聞の記事参照)新興企業によるJリーグクラブの経営権取得は相次いでおり、新興企業にとって、経営権を取得したりスポンサーを務めることは、企業にとって大きな意味があることを証明していますね。
そもそもスポンサーとは、このように説明されています。
団体、個人、スポーツのチーム、イベント、施設、番組などに対し、広告やPRを目的に金銭を支出する団体あるいは個人、すなわち広告主である。
引用:wikipedia
つまり、企業がスポーツに対して金銭を支払っているということですね。わざわざ金銭を支払ってまでスポンサーになるということには、以下のようなメリットがあります。
- 知名度向上(企業名を知ってもらう)
- 地域貢献(地域のスポーツに貢献することで、地域貢献をする)
- 商品の売り上げ向上(試合やイベントなどでチラシなどを配布できる)
- 福利厚生(社員に試合やイベントのチケットを配布するなど)
複合機メーカーも調べてみると、様々なスポーツにスポンサーとして出資をしています。その背景には、このような理由があるわけですね。では、各社ごとにどのようなスポーツのスポンサーをやっているか見ていきましょう。
リコーとスポーツ
LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ……だったけど
LPGAとは日本女子プロゴルフ協会のことで、ツアーチャンピオンシップとは、毎年11月最終週に行われている大会のことです。大会自体は1979年からスタートしたもので、様々な企業が協賛を務める中、リコーは2001年から協賛になり、ツアーチャンピオンシップにリコーカップという名前がつきました。ただ、この協賛も2018年までで終了することが発表になりました。詳しくは下で解説しますね。
様々なスポーツのスポンサーになっています
リコーは様々なスポーツのスポンサーになっており、競技を見ているとリコーの広告を目にすることができます。
- ATPテニスツアー(ヨーロッパ)
- ACミランサッカークラブ(イタリア)
- トロントメイプルリーフス(アイスホッケー/カナダ)
- フィラデルフィア・イーグルスNFLチーム(アメフト/アメリカ)
こうして見ると、国外のものばかりなのが特徴的ですね。テニスとサッカーは日本の選手が活躍している競技でもあるので、スポンサーを務める意味があることが予想できます。
リコーアリーナって知ってる!?
イギリスにリコーの名前がついたアリーナがあることを、皆さんはご存知でしょうか?私は知らなかったので、調べていてびっくりしました。このアリーナはイギリスのウェスト・ミッドランズ州コヴェントリーにあるスタジアムで、地元サッカーチームのコヴェントリー・シティFCがホームスタジアムとして2005年から使用しています。リコーはこのスタジアムの命名権を取得し、リコーアリーナという名前になりました。
実業団チームは3種目
リコーにも実業団チームがあり、ラグビー・卓球・テニスの3種目で活動をしています。
富士ゼロックスとスポーツ
ゼロックスといえばサッカー
富士ゼロックスの複合機を知らなくても、サッカーでその名前を知っているという人も多いのではないでしょうか。富士ゼロックスのホームページにはこのような記述があります。
富士ゼロックスが、サッカーの協賛を始めたのは、1970年。
Jリーグが発足し、「サポーター」という言葉が生まれる20年以上も前から、私たちは日本のサッカーを応援し続けています。世界でもっともポピュラーで、多くの人たちに親しまれているスポーツ、サッカー。
そんなサッカーが日本でも根付き、世界の人々とも感動を共感しあえるコミュニケーションの一つとして、より豊かなものにしてゆきたいという願いを込め、私たちはサポートを続けてきました。
引用:富士ゼロックスが協賛するサッカー大会 : 企業情報 : 富士ゼロックス
富士ゼロックスは、毎年秋から年始にかけて行われる全国高校サッカー選手権大会と、FUJI XEROX SUPER CUPにスポンサーとして参加しています。このうち、FUJI XEROX SUPER CUPは、毎年春に前シーズンのJ1リーグの年間優勝クラブと天皇杯全日本サッカー選手権大会の優勝クラブが出場して行われる大会で、Jリーグ戦開幕の1週前に行なわれる、その年度の最初の公式戦という、日本のサッカーでも花形の試合なのです。その試合に名前を冠しているというのは、様々な人に名前を知ってもらうために絶大な効果がありそうですね。
トライアスロンに協賛
毎年横浜で行われる、世界トライアスロンシリーズ横浜大会のシルバーパートナーとして協賛しています。
ゴルフのチャンピオンシップにも協賛しています
富士フイルムシニアチャンピオンシップというPGAシニアツアーに、グループ会社である富士フイルムホールディングス株式会社と富士フイルム株式会社の主催で、日本プロゴルフ協会とともに開催しました。このPGAシニアツアーとは、日本プロゴルフ協会が運営するツアーで、満50歳以上が参加できるプロゴルフツアーだそうです。
実はアメフトが盛ん
私の同期に、アメフトのチームに所属している人がいます。実は、富士ゼロックスにはアメフトのチームがあるんですよ。Xリーグという、日本の社会人アメリカンフットボールリーグに所属している、富士ゼロックスミネルヴァAFCというチームもあります。もし、体格のいい男性のエンジニアが来たら、私の同期かもしれません。
コニカミノルタとスポーツ
コニカミノルタにも名前のついたゴルフの大会があります
コニカミノルタでも、女子プロゴルフの特別協賛をしており、それが日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯です。1997年に経営統合前のコニカの頃から協賛を続けています。2016年の大会の情報によると、優勝の副賞にコニカミノルタの複合機「bizhub C368」が贈られているようです!(詳細はこちら)さすが、コニカミノルタ杯の名前を持っているだけありますね。
独自の技術で東京マラソンを応援
東京マラソンのアクティブパートナーという協賛でスポンサーをしています。コニカミノルタの東京マラソンのページでは、このような紹介があります。
国内完走ランナーの方々にお届けする、オリジナル記録証「TOKYO RUN RECORDS」は、
コニカミノルタのデータ解析技術、デジタルプリント技術を活用し作成します。
引用:コニカミノルタは、「東京マラソン2019」を応援しています。- 広告宣伝活動 | コニカミノルタ
コニカミノルタは自社の技術を使ったスポンサー活動が得意なのでしょうか。各選手のタイムを自社の複合機で素早く印刷できるのは魅力的ですね。私は残念ながら運動がそんなに得意ではないので、これを実際に手にすることはなさそうです……。
忘れちゃいけない、マラソンの実業団
コニカミノルタの名前をテレビで聞く場面のひとつと言えば、毎年元旦に行われるニューイヤー駅伝ですよね。前身のコニカの時代から含め、8回の優勝回数を誇っています。2019年は5位で、来年以降の活躍を期待したいですね。また、所属選手の中には、東京2020オリンピックへの最終選考であるMGCに出場する選手もいます。
キャノンとスポーツ
さすが、大きい大会のスポンサーです
企業向けの製品だけではなく、個人向けの製品も多く販売している大きい会社なので、上の3社と並べて比較はしにくいですが、せっかくなのでスポンサーになっているスポーツをご紹介しますね。
- ラグビーワールドカップ
- 東京2020オリンピック
- フィギュアスケート(ISUグランプリファイナル、ISU四大陸選手権、ISU世界ジュニアフィギュアスケート選手権、ISU世界フィギュアスケート選手権)
- Jリーグ
- 日本ラグビーフットボール協会
一覧に並べただけでも注目を集める大きな大会やスポーツばかりなのがよくわかりますね。ラグビーワールドカップのスポンサーページにはこんな一文があります。
本大会においても、キャノングループはカメラ、レンズ、ビデオカメラ、ネットワークカメラなどの入力機器に加え、複写機、複合機、プリンター、プロジェクターなどの出力機器、医療機器など幅広いカテゴリーを取得し、本大会を全力でサポートします。 キャノングループは、今後も自社製品と技術を活用し、スポーツ振興に貢献していきます。
引用:キャノン協賛情報|ラグビーワールドカップ2019・キャノンウェブ
複合機を扱うメーカーとして、どういう目的でスポンサーを務めていて、どのようにスポーツに貢献しているのかが明確にわかる一文ですね。
大分トリニータのチームスポンサーでもあります
大分キャノン、大分キャノンマテリアルを含め、キャノンはJリーグチームである大分トリニータのチームスポンサーも務めています。
実業団チームもあります
その他、キャノンの企業スポーツ活動として、ジャパンラグビートップチームに所属するラグビーチーム「キャノンイーグルス」と、女子陸上競技部「キャノンアスリートクラブ九州」があります。
スポンサー活動にも経営不振の影響
リコーとスポーツのところで少し説明しましたが、残念ながらLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップは2018年で終了することになってしまいました。経済ニュースサイトのビジネスジャーナルでは、リコーカップの終了についてこのように記述があります。
さらに、女子ゴルフのメジャー大会「全英リコー女子オープン」の冠スポンサーを降りる。リコーは07年から協賛し、これまで10年あまり冠スポンサーとして大会を支えてきた。構造改革で宣伝に使える資金が削減されたため、今年の夏に開催される大会を最後に冠スポンサーから撤退する。
ニュースサイトで読む: https://biz-journal.jp/2018/05/post_23289.html
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以前の記事で、各社複合機のみの経営モデルからの転換を図っていることを書きました。その理由として、もはや複合機だけでは経営が成り立たないことにあります。そのため、各社リストラや経営資源の再分配などを行っています。その中で見直しを余儀なくされるのが、スポンサーなどの広告宣伝費です。会社が元気だとスポンサー活動も活発ですが、元気がないとスポンサー活動も控えめになり、スポンサー活動がないと名前を聞く機会が減るのでさらに売り上げが伸びず、元気がなくなる……という悪循環になってしまいます。厳しい経営状況でも、スポーツで元気を与えてくれる人たちのために、スポンサーを継続してほしいですね。
【まとめ】スポンサーにも流行りがある?
複合機メーカーの様々なスポーツへの貢献を見てきました。まとめてみて思ったのですが、コピー機業界はゴルフのスポンサーになるのが流行っているのでしょうか?経営者や決定権のある世代のスポーツといえばゴルフですし(主観ですが)、そういうターゲットを狙ってスポンサーになっているのかもしれませんね。歴史や貢献内容を検証してみると面白そうです。