複合機業界には「1社1商流」と呼ばれるユーザにとっては大迷惑な商慣行があります。同じメーカーの複合機を使い続けたいと思っても、販売店を自由に変更できるとは限りません。
今回はコピー機Gメンで数多くの見積もり依頼に対応してきた木村さんに、複合機業界の「1社1商流」について聞いてみました。
複合機業界の「1社1商流」とは?
コピー機Gメン河合
この業界の謎の習慣として、いわゆる「1社1商流」という話があるじゃないですか。例えば、シャープの複合機をシャープ販売店のA社から買っていますと。そうすると、シャープ販売店のB社からシャープの複合機を購入しようとしても、購入できることもあるけれど難しかったり、A社が出しているカウンター料金より高い料金じゃないと契約できなかったりする。
販売店目線で言うと、メーカーが守ってくれると言えば守ってくれるし、お客さん目線で言うと自由に選ばせてくれない。メーカーごとに結構差があるじゃないですか。
富士フイルムは販売店の変更がほぼ不可能?
コピー機Gメン河合
富士フイルムはもう絶対に他の販売店から買うのって無理ですか?
コピー機Gメン木村
まず無理だと思います。今、我々が持っている情報では、今までできた事例が1件もないという。
コピー機Gメン河合
ああ、そうなんですか。(富士を使いたいけど販売店だけ入れ替えたいという)要望はありましたか?
コピー機Gメン木村
要望はもうかなり多いです。
キヤノンは販売店とメーカーの力関係によって変わる
コピー機Gメン河合
キヤノンも同じですか?
コピー機Gメン木村
販売店さんとキヤノンの力関係によるというところが、感じているところですね。なので、キヤノンは100%無理ではない。
コピー機Gメン河合
裏側っぽいですね。キヤノンも全然無理かと思ってましたね。
コピー機Gメン木村
そうなんです。富士フイルムと同じぐらい厳しいと聞いてましたし、そうだと思ってたんですけれども、実はいける。ただ、カウンターの単価が今の契約と同額以上になってしまうというところはあるみたいです。
コピー機Gメン河合
なるほど。でも、買える可能性があるっていうのは大きいですよね。
コピー機Gメン木村
そこはもう、販売店さんがかなりメーカーに対して影響力を持っていて、例えば販売台数がすごく多いとかですね。そういった販売店さんであれば、いけることがあると。
コニカミノルタも販売店の変更は厳しい
コピー機Gメン河合
コニカミノルタも厳しそうなイメージがあるんですけど。
コピー機Gメン木村
厳しいです。今までいけた事例はないです。
コピー機Gメン河合
コニカの大手販売店であるヤチヨコアさんのお客さんを他の販売店が奪うってなると、これはなかなか難しい気もするんですけど、そうじゃなくてもですか?
コピー機Gメン木村
はい、そうですね。ひっくり返せなかったです。
シャープは販売店を変更できても価格が高くなる場合がある
コピー機Gメン河合
シャープ、京セラは選択しやすいのかなと思ったんですけど。
コピー機Gメン木村
割といけるパターンがあります。ただ、ちょっと注意点と言いますか、価格が高くなってしまう場合が多いです。
コピー機Gメン河合
今シャープを使っているところに、安く出さないでということなんですね。それは販売店による感じですか?
コピー機Gメン木村
これは販売店によります。メーカーとしてはシェアを広げたい、新しいユーザーを獲得したい。新しいユーザーにシャープを売った場合は、要はメーカーから販売店さんにバックがある。
コピー機Gメン河合
ああ、報奨金。
コピー機Gメン木村
それで仕切り価格が下がるってことですね。で、これ販売店さんはメーカーに対して、誰に売ったかっていうのを全部報告してるんですね。
コピー機Gメン河合
全部メーカーに報告…。してないところもありますもんね。もう適当に嘘を書くっていうところもありましたし。
コピー機Gメン木村
あ、本当ですか?
コピー機Gメン河合
はい。なんで自分たちがどこに売ったかメーカーに言わなあかんねん、というスタンスのところもあれば。
コピー機Gメン木村
報告することで仕切り価格を下げたりとか、便宜が図られるっていうところがあるのかもしれないですけど。
京セラはメーカー保守と販売店保守で事情が違う
コピー機Gメン河合
京セラはどうでしょうか? 京セラは割と自由かと思いきや。
コピー機Gメン木村
メーカー保守の場合は、今の販売店さん以外から購入できたりもするんですけれども、販売店さんが保守しているっていう場合は、他の販売店さんに切り替えられない。その販売店さんが、言うたら弱小の販売店さんであっても。
コピー機Gメン河合
あ、そうなんですか。
コピー機Gメン木村
厳しいですね。
コピー機Gメン河合
らしくないな(笑)
コピー機Gメン木村
そうなんですよ。これ、らしくないですよね。意外だなと思いまして。
京セラのメーカー保守の場合は、これもですね、販売店さんの力によるようです。どうやらメーカーに対しても一定の影響力を持っているような、強い販売店さんは入れ替えられるんですけども、そうじゃないところは切り替えられない。そういうケースをたくさん見てきました。
コピー機Gメン河合
へえ。ルールがあるような、ないような。
「1社1商流」に切り込むのは業界のタブー?
コピー機Gメン木村
ここにちょっと切り込んでいくのは、結構業界のタブーみたいなところはあるかもしれないですね。
コピー機Gメン河合
言っていきましょう。
コピー機Gメン木村
こういうことを言うからメーカーから嫌われるんですよね。
コピー機Gメン河合
そうですね。だいぶ嫌われてますね。おそらく全メーカーから順当に嫌われてると思います。
メーカーから「コピー機Gメンに掲載しないように」と言われた販売店も
コピー機Gメン木村
メーカーから「関わるな」って言われたという。
コピー機Gメン河合
誰がですか? 販売店さんが?
コピー機Gメン木村
販売店さんがです。うちのサイト内で紹介させてください、と販売店さんに交渉したら、メーカーから「コピー機Gメンに載らないように」という話が入ったので、お断りさせていただきますっていう返信が来たケースはありまして。
コピー機Gメン河合
えっ、そんなことあるんですか?
コピー機Gメン木村
そうなんですよ。特定のメーカーを悪く言ったりしているっていう自覚はないんですけど。本当、メーカー名を言っちゃっていいんですかね?
コピー機Gメン河合
言っちゃいましょうか。
コピー機Gメン木村
●●●(メーカー)です。
コピー機Gメン河合
機械のバランスとかもすごくいいなと思ってたんですが・・・。
コピー機Gメン河合
そもそもメーカーさん自体を悪く言ったことはないですからね。
コピー機Gメン木村
まあ、そうですね。この部分が(デメリット)、っていうのはあるかな。
コピー機Gメン河合
なかなか怖いですね。
コピー機Gメン木村
本当ですね。いい販売店さんだったんで、こちらとしてもご紹介したかったんですけど。
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「1社1商流」は、メーカーや販売店によって運用が異なり、同じメーカーの複合機を使い続けたいユーザーにとって、販売店選びの自由度を左右することがあります。
今回のインタビューでは、実際に見積もり依頼に対応してきた木村さんの経験から、メーカーごとの違いや、販売店とメーカーの力関係について聞くことができました。