『HL-L9310CDW』ブラザー A4レーザープリンターの口コミ評判と特徴
出典:ブラザー工業
ブラザーのレーザービームプリンターから、カラーA4機『HL-L9310CDW』を紹介します。無線LAN &自動両面プリントに対応した同社のフラッグシップモデルです。
『HL-L9310CDW』ブラザー A4レーザープリンターの特徴
機種名 | HL-L9310CDW | 参考価格 | 約64,000円 |
発売日 | 2017年6月 | カラー・白黒 | カラー対応 |
対応用紙サイズ | A4まで | 印刷速度(カラー) | 31枚/分 |
印刷速度(モノクロ) | 31枚/分 | 印刷速度(両面) | 14ページ/分 |
プリント | ○ | コピー | ✕ |
スキャン | ✕ | FAX | ✕ |
両面印刷 | ○ | Mac対応 | ○ |
メモリ | 1GB | 最大解像度 | 2400dpi✕600dpi |
給紙容量 | カセット:250枚×1段 手差しトレイ:50枚 |
装置寿命 | 約20万枚または5年間 |
ウォームアップタイム | 29秒(スリープモード時) 32秒(電源投入時) |
ファーストプリント | 15秒 |
機械占有寸法 (幅×奥行×高さ) |
441×486×313mm | 重量 | 約22Kg |
※無償保証期間は6ヶ月です。
印刷速度は毎分31枚と高速
印刷速度は、カラー・モノクロともに1分間あたり31枚と高速印刷が可能です。一般的なコピー機などと比べるとやや遅いものの、プリンターとしての使用においては遅く感じる速度ではありません。大量印刷時もストレスを感じることはないでしょう。
ウォームアップとファーストプリントは遅い
『HL-L9310CDW』のウォームアップタイム、ファーストプリントタイムは、キャノンやリコーなどの製品と比べると遅いです。
そのため、1枚だけを出力したい状況では、機器の立ち上がりから排紙されるまでに1分近くのロスタイムが生じてしまい、人によってはストレスを感じるかもしれません。
両面印刷も遅い
『HL-L9310CDW』は、両面印刷の速度も少し遅く残念なポイントです。
現在市販されているレーザープリンターの多くは、片面・両面ともにほぼ同じ速度での印刷が可能ですが、本機の両面印刷は1分間に14ページと控えめな速度で、両面印刷を多用する環境ではストレスを感じる可能性があります。
プリンターのサイズはコンパクト
プリンターを選ぶ時に気を付けたいポイントの一つが「高さ」です。
『HL-L9310CDW』の高さは、31.3cmとコンパクトな筐体をしています。もともとブラザーは、カウンター下などへの設置を得意としているメーカーで、筐体サイズには定評があります。
飲食店や小売店、医療・介護の現場など、設置スペースが限られる職場におすすめのサイズです。
ランニングコストが安く大量印刷機として使用可能
ランニングコストは、メーカー公称値で、カラー約10.8円/枚、モノクロ約2.1円/枚(ドラム含む)と安い価格設定です。
カラーやモノクロの連続印刷が多い職場では、コスト削減の点でも非常に心強く、他メーカーよりも安く済みます。
また、オプションの給紙トレイ(TC-4000+TT-4000)を接続することで、大量給紙モデル(最大給紙2,380枚)にすることもでき、給紙の手間を省くことが可能です。
増設トレイ一覧
▼2080枚給紙可能 TT-4000
▼上記TT-4000接続時に必須 TC-4000
トナーセーブモードで更にコスト削減が可能
プリンタードライバー上の設定で、トナーセーブを簡単に「ON/OFF」することが可能です。簡単な操作でトナー消費量を節約することができるため、社内資料印刷など、トナーを節約したい場合などに使うと、さらなる印刷コストの削減に繋がります。
『HL-L9310CDW』ブラザー A4レーザープリンターのランニングコスト
レーザープリンターは、業務用コピー機・複合機と異なり、カウンター料金が掛かりません。そのため、インクやイメージドラムが切れたら実費で購入することになります。
以下、『HL-L9310CDW』のトナーとイメージドラムの金額です。
トナー名 | 参考価格 | 印刷枚数の目安 |
トナーカートリッジ(シアン) TN-491C | 10,450円 | 約1,800枚 |
トナーカートリッジ(マゼンダ) TN-491M | 10,450円 | 約1,800枚 |
トナーカートリッジ(イエロー) TN-491Y | 10,450円 | 約1,800枚 |
トナーカートリッジ(ブラック) TN-491BK | 8,800円 | 約1,800枚 |
トナーカートリッジ 大 (シアン) TN-493C | 18,700円 | 約4,000枚 |
トナーカートリッジ 大(マゼンダ) TN-493M | 18,700円 | 約4,000枚 |
トナーカートリッジ 大 (イエロー) TN-493Y | 18,700円 | 約4,000枚 |
トナーカートリッジ 大 (ブラック) TN-493BK | 9,350円 | 約4,000枚 |
トナーカートリッジ 超大容量 (シアン) TN-499C | 28,600円 | 約9,000枚 |
トナーカートリッジ 超大容量(マゼンダ) TN-499M | 28,600円 | 約9,000枚 |
トナーカートリッジ 超大容量 (イエロー) TN-499Y | 28,600円 | 約9,000枚 |
トナーカートリッジ 超大容量 (ブラック) TN-499BK | 14,850円 | 約9,000枚 |
ドラムユニット 4色一体型 | 19,800円 | 約30,000枚 |
廃トナーボックス | 3,080円 | 約50,000枚 |
ベルトユニット | 27,500円 | 約50,000枚 |
※参考価格はブラザーのメーカー公式通販サイト「ブラザーダイレクトクラブ」の通常価格です。
※超大容量のトナーカートリッジを使用した際のランニングコストは、カラー約10.8円/枚、モノクロ約2.1円/枚(ドラム含む)です(メーカー公称値)。
『HL-L9310CDW』ブラザー A4レーザープリンターの口コミ評判
ここからは『HL-L9310CDW』の口コミ・評判を紹介します。
オペレーター 杏奈
元プリンターメーカーの営業マン
スペック的には標準的なA4プリンターより、すこし高スペックな部類のプリンタ―です。販売年が2017年と数年前の機種ですが、フラッグシップモデルと銘打っているだけあり、まだまだ現役でオススメできる機種です。
「印刷速度」「ランニングコスト」「筐体サイズ」など、機器選定の際に重視される3つのポイントから見た場合、両面印刷の速度が遅い点などは少し気になりますが、やはり本機のランニングコストの安さは魅力的です。
公称値でもランニングコストは安い印象を受けたので、ブラザーダイレクトクラブ以外の実売価格ベースで算出した場合のランニングコストは、もう少し安くなるかもしれません。
ウォームアップ時間やファーストプリントなどを考慮せず、大量印刷機としての機種選定であれば、問題なく使用できるオススメの1台です。また、PostScript3(エミュレーション)にも対応していることから、文書メインのユーザーからデザイン印刷をメインとするユーザーまで、幅広く使用できる点も魅力的です。
まとめ
- 印刷速度は1分間に31枚と高速
- 両面印刷の速度は、14ページ/分と遅い
- ウォームアップ、ファーストプリントなども遅い
- ランニングコストは非常に安い(超大容量トナー使用時)
- トナーセーブモードも搭載されているため、ランニングコスト重視のユーザーにピッタリ
- 速度重視よりトータルコスト重視のユーザー向け
- 筐体サイズもコンパクト
- PostScript3(エミュレーション)を搭載しているため、デザイナーでも使用可能