新人Gメン及川
オペレーター 杏奈
ベテランGメン園川
不正コピー問題とその対策とは
近年のデジタル複合機は、原本と区別がつかないほどの高解像度コピー・スキャンが可能です。便利である一方で、重要書類の不正複製や偽造といったリスクも増加。
不正コピー問題は、デジタル化が進む現代において、企業や組織が直面する重要なセキュリティ課題の一つです。不正コピー問題は「デジタルデータの不正コピー」と「紙媒体の不正コピー」に分けて考える必要がありますが、ここでは「紙媒体の不正コピー」に注目します。
紙媒体の不正コピー対策として特に有効なのがコピー機の「地紋印刷機能」です。地紋印刷機能は現在では多くのコピー機に標準搭載されている機能であり、手軽に導入できる紙ベースのセキュリティ対策として注目されています。
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地紋印刷機能の仕組みと効果
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- 不正コピーの抑止: コピー時に警告が表示されることで、心理的な抑止効果が期待できます。
- 原本性の明確化: 原本とコピーを容易に区別できるため、偽造や改ざんのリスクを低減します。
- 情報漏洩対策: 意図しない持ち出しや不正な拡散を防ぐ防波堤となります。
- カスタマイズ性: 企業ロゴや部署名などを地紋に設定することで、よりセキュリティを強化できます。
「原本」と「コピー」を一目で区別でき、不正利用を抑止します。特に「COPY」「複製禁止」といった文言を浮かび上がらせることで、心理的な抑止効果も期待できます。
また、企業ロゴや社名、部署名などのカスタマイズも可能で、用途に応じたオリジナル地紋を設定できます。重要文書ほど濃く、配布資料には控えめに、といった運用も柔軟です。
「透かし印刷」や「ウォーターマーク」との違いとは?
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地紋印刷 | 透かし印刷 | ウォーターマーク | |
主な媒体 | 紙(印刷物、業務用コピー機による出力) | 紙(紙幣、証明書などの特殊な紙) | デジタルデータ(画像、動画、PDF、音声など) |
表示方法 | 原本では目立たないが、コピー・スキャン時に特定の文字や模様(例: “COPY”, “複製禁止”)が明確に浮かび上がる。 | 紙そのものに透かし模様が漉き込まれているため、光にかざすと常に目視できる。 | デジタルコンテンツの全体または一部に半透明の文字やロゴを重ねて表示されることが多い。目視できない形でデータに埋め込まれる「電子透かし」も含む。 |
目的 | 不正コピーの抑止、原本とコピーの識別、情報漏洩対策。 | 偽造防止、真正性の証明、ブランド価値の向上。 | 著作権保護、コンテンツの不正利用防止、出所特定、認証、完全性の確保。 |
技術的側面 | コピー機の特性(解像度の違いなど)を利用し、原本では識別しにくい濃度の差で模様を埋め込む。 | 紙の製造過程で、紙の繊維の密度を変えることで模様を作る(抄造透かし)。または特殊インキで印刷する(オフセット透かし)。 | データに直接情報を埋め込む(電子透かし)か、表示層にオーバーレイとして重ねる。 |
可視性 | 通常時は見えにくい(背景模様に溶け込む)。コピー時のみ見える。 | 常に目視可能(光にかざすと明確に見える)。 | 目視できるもの(半透明のロゴなど)と、専用ツールで検出するまで目視できないもの(電子透かし)がある。 |
カスタマイズ性 | 「COPY」「社外秘」などの定型文のほか、企業ロゴや部門名などを設定できる機種が多い。 | 用紙製造時にデザインを決定するため、小ロットでのカスタマイズは困難で、コストもかかる。 | 文字、ロゴ、画像など、比較的自由にデザインや表示位置、透明度をカスタマイズ可能。 |
主な用途 | 契約書、請求書、社外秘資料、試験問題、住民票など、不正コピーを避けたいオフィス文書全般。 | 紙幣、パスポート、切手、株券、各種証明書(卒業証明書など)。 | Webサイトの画像、試聴用音楽・動画、オンラインで共有されるPDF資料など。 |
法的効力 | 不正抑止の心理的効果は高いが、法的な原本証明の効力は基本的にない。 | 偽造防止としての信頼性が高く、真正性を証明する上で重要な要素となる。 | 著作権を主張する上での補助的な役割。不正利用の出所特定の証拠となり得るが、それ自体が法的な原本証明となるわけではない。 |
地紋印刷は「コピー時だけ」浮かび上がるのが特徴です。一方、透かし印刷は紙そのものに模様を施し、常に目視可能な装飾として機能します。ウォーターマークは主にデジタル画像に埋め込まれる著作権表示で、紙文書には適用されません。
紙の不正コピーを防止したい場合、最も効果的なのは「地紋印刷」です。原本性の主張や改ざん抑止という意味でも、コピー時に視覚的な警告を発する地紋印刷は非常に実用的です。
地紋印刷機能を活用すべき業務シーン
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地紋印刷は、情報の信頼性や機密性が重視されるあらゆる場面で活躍します。たとえば以下のようなケースが代表的です。
- 企業:契約書・請求書・社外秘資料などの改ざんや再利用を防止
- 教育機関:試験問題・成績証明書の偽造防止
- 医療機関:処方箋・検査結果の不正発行を抑止
- 行政機関:住民票・納税証明など公的書類の原本性保持
「一目でコピーだとわかる」状態を作ることで、意図しない持ち出しや不正利用の防波堤になります。
地紋印刷機能付きおすすめ業務用コピー機3選
地紋印刷機能が搭載されており、初心者にも扱いやすい業務用コピー機を3つ紹介します。
富士フイルム「Apeos Cシリーズ」

最大SRA3サイズ対応や毎分70枚の高速印刷機から、省スペースなA4モデルまで幅広いラインナップを展開。いずれのモデルも高精細なフルカラー印刷(最大1,200×2,400dpi)を実現し、契約書や証明書などの重要書類も美しく出力可能です。
地紋印刷機能には、コピー時に「COPY」などの文字が自動で浮かび上がり、不正コピーをしっかり抑止します。この地紋印刷機能は、一部のモデルを除き標準搭載されており、特別なオプションを追加しなくてもすぐに使えるのが大きな特長です。
設定はタッチパネルから簡単に行え、特別な知識も不要。地紋のデザインや文字の種類もある程度カスタマイズできるため、現場の運用に合わせて柔軟に対応可能です。(※富士フイルム公式サイトによる「地紋印刷機能」の説明はこちら)
省スペース型の「Apeos C3061 / C2561 / C2061」やA4カラー複合機の「Apeos C320 z」なども地紋印刷に対応しているため、小規模な事務所や窓口業務にも最適。教育機関・医療機関・行政など、機密文書を扱う現場にも安心して導入できる信頼性の高い一台です。
⇒富士フイルム(ゼロックス)複合機について詳しく知りたい方はコチラ!
Canon「iR-ADV(imageRUNNER ADVANCE)」シリーズ

キヤノンの「iR-ADV(imageRUNNER ADVANCE)」シリーズは、オフィス向け複合機として高い信頼性と操作性を備えた人気モデルです。コピー・プリント・スキャン・FAX機能を一体化し、クラウド連携や省エネ性能にも優れているため、幅広い業種や業務に対応できます。
地紋印刷機能は、多くのモデルで標準搭載またはオプション対応しており、文書の背景に「COPY」や「社外秘」といった文字を自動的に埋め込みます。(※キヤノン公式による地紋印刷に関する説明はこちら)
設定も簡単で、地紋の種類や濃さの調整も可能。企業名やロゴ入りのカスタム地紋も設定でき、情報漏えい対策としても実用性が高いです。セキュリティ機能が充実したモデルをお探しの方には、iR-ADVシリーズは特におすすめです。
シャープの「BP」シリーズ

業務効率化とセキュリティ対策を両立できる最新の業務用カラー複合機です。コピー・プリント・スキャンなどの基本機能に加えて、クラウド連携やAI活用、ウイルス検知といった高度な機能も充実しており、オフィスのDX推進にも対応します。
地紋印刷機能が標準搭載されており、原本に目立たない「コピー禁止」「社外秘」などの文字や模様を印刷時に自動で背景に挿入します。(※シャープ公式による地紋印刷機能の説明はこちら)
設定もタッチパネルで簡単です。カスタム文字の入力や企業名の地紋設定も可能で、現場に応じたセキュリティレベルの調整が行えます。教育機関や医療機関、行政など、セキュリティを重視する現場にぴったりの一台です。
地紋印刷機能を活用する際の注意点
オペレーター 杏奈
地紋の濃度や配置が不適切だと、コピー時に模様がうまく浮かび上がらないことがあります。導入時には事前にテスト印刷を行い、どの程度の設定が効果的かを見極めることが重要です。
また、地紋印刷は不正抑止を目的とする機能であり、法的な証明力を持つものではありません。原本証明や証拠保全が求められる書類については、電子署名や押印、保管システムとの併用をおすすめします。
文書管理の常識は「地紋印刷」で始まる
紙ベースのセキュリティ対策として、地紋印刷機能はシンプルながら非常に効果的です。導入コストも抑えられ、運用負荷も少ないため、中小企業から大手企業まで幅広く活用されています。
今後も紙文書の信頼性を高める手段として、地紋印刷の重要性は増していくでしょう。不正コピーや情報流出を防ぐ第一歩として、ぜひ地紋印刷機能をご活用ください。
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ベテランGメン園川
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