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30枚機の複合機をメーカー別で比較!
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オペレーター 杏奈
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印刷速度/分 | 月間の印刷枚数の目安 | 最小枚数 | 最大枚数 |
22枚 | 2,200枚 | 1,200枚 | 3,000枚 |
25枚 | 2,200枚 | 1,200枚 | 3,000枚 |
28枚 | 4,000枚 | 3,000枚 | 6,000枚 |
30枚 | 4,000枚 | 3,000枚 | 6,000枚 |
36枚 | 6,000枚 | 5,000枚 | 8,000枚 |
45枚 | 12,000枚 | 8,000枚 | 27,000枚 |
55枚 | 17,000枚 | 11,000枚 | 40,000枚 |
65枚 | 21,000枚 | 15,000枚 | 50,000枚 |
75枚 | 27,000枚 | 20,000枚 | 60,000枚 |
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【関連記事】【25枚機の複合機をメーカー別で比較】画質が良いのは?安いのは?
今回は30枚機の複合機をメーカー別で比較してみます。
各メーカーのオススメ機種【30枚機】
リコー | キャノン | コニカミノルタ | シャープ | 京セラ | 富士フイルム(ゼロックス) | 東芝 | |
機種名 | IM C3010 | iR-ADV C3930F | bizhub C300 iS | BP-60C31 | TASKalfa 2554ci | Apeos C3070(Model-PFS) | e-STUDIO 2525AC |
印刷速度(A4ヨコ) | 30枚/分 | 30枚/分 | 30枚/分 | 31枚/分※ | 25枚/分※ |
30枚/分 |
25枚/分※ |
機種の外観 | ![]() |
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発売日 | 2023年2月 | 2023年8月 | 2022年10月 | 2022年2月 | 2021年1月 | 2021年04月 | 2022年7月 |
幅×奥行:mm※ | 1104×701 | 894×722 | 937×688 | 1003×653 | 920×665 | 1032×677 | 977×822 |
重量 | 86Kg | 86Kg | 84Kg | 80Kg | 90Kg | 120Kg | 78.7Kg |
メモリ | 8GB | 3.5GB | 8GB | 5GB | 4GB | 4GB | 4GB |
HDD又はSSD | 256GB | 256GB | 256GB | 256GB | 32GB | 128GB | 128GB |
本体定価:税別 | 143万円 | 198万円 | 155万円 | 141万円 | 123万円 | 225万円 | 132万円 |
※シャープは31枚機、京セラと東芝は25枚機です。また、幅×奥行=機械占有寸法です。
本体価格の安さで選ぶなら、リコー「IM C3010」
各メーカーの30枚機を並べてみましたが、本体価格は京セラの「TASKalfa 2554ci」が最も安く、次いで東芝の「e-STUDIO 2525AC」でした。
最も高額な機種は、富士フイルム(ゼロックス)「Apeos C3070(Model-PFS)」の225万円で、リコー「IM C3010」とは82万円、25枚機の京セラの「TASKalfa 2554ci」とは102万円、同じく25枚機の東芝の「e-STUDIO 2525AC」とは93万円の差があります。
【結論】30枚機の複合機を安さで選ぶなら→速度が必要ならリコーの「IM C3010」、安さ重視なら京セラの「TASKalfa 2554ci(25枚機)」がオススメ!
しかし、定価は「あくまでも定価」であり、実際は定価の約50%~70%の金額でリース・購入することが可能です。

【コピー機の値引き方法】複合機の購入・入替え時の相見積りは必須!
【複合機リースのホントの価格】定価より実売料金はどのくらい安くなる?
【実例】相見積りでの値引き交渉!
【コピー機を安く買う方法】富士フイルム(ゼロックス)編・リコー編・キャノン編・コニカミノルタ編・シャープ編・京セラ編
省スペースで選ぶなら、キヤノン「iR-ADV C3930F」
複合機の設置は意外に場所を必要とします。スペック表には「大きさ(横幅×奥行×高さ)」と「機械占有寸法」が記載されていますが、手差しトレイ開放時や本体排紙受け開放時を考え、「機械占有寸法」の方を参考にしましょう。
また、スモールオフィスやSOHOなど、設置スペースにゆとりがない場合は、なるべくコンパクトな機種を選ぶことが重要です。
上記で紹介した30枚機の中で、最も横幅を取らない機種はキャノン「iR-ADV C3930F」の894mmですが、奥行きは2番目に長い722mmです。一方、奥行きを最も必要としない機種はシャープ「BP-60C31」の653mmですが、横幅が1,003mmと1,000mmを超えてしまいます。
また、リコー「IM C3010」、東芝「e-STUDIO 2525AC」は「機械占有寸法」が700,000mmを超えるので、ゆとりのあるスペースが必要です。
【結論】省スペースを重視して30枚機の複合機を選ぶなら→キャノン「iR-ADV C3930F」またはシャープ「BP-60C31(31枚機)」が良し!
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【関連記事】省スペースにも最適!小型複合機・卓上複合機のオススメ機種は?
使いやすさで選ぶなら、シャープ「BP-60C31」
リコー | キャノン | コニカミノルタ | シャープ | 京セラ | 富士フイルム(ゼロックス) | 東芝 | |
機種名 | IM C3010 | iR-ADV C3930F | bizhub C300 iS | BP-60C31 | TASKalfa 2554ci | Apeos C3070(Model-PFS) | e-STUDIO 2525AC |
操作パネルのサイズ | 10.1インチ | 10.1インチ | 10.1インチ | 10.1インチ | 10.1インチ | 10.1インチ | 10.1インチ |
操作パネルの画像 | ![]() |
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テンキー | ソフト | ソフト | ソフト | ソフト | ソフト | ソフト | ソフト |
フリック・ドラッグ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
ピンチイン・アウト | ○ | ○ | ○ | ○ | プレビュー画面では可 | プレビュー画面では可 | × |
角度調整 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
wifi対応 | 〇 | ○ | 〇 | ○ | 〇 | 〇 | 〇 |
給紙枚数:標準 | 1,280枚 | 2,680枚 | 1,305枚 | 720枚 | 1,365枚 | 2,510枚 | 1,300枚 |
給紙枚数:最大 | 6,970枚 | 3,960枚 | 7,555枚 | 7,120枚 | 9,565枚 | 5,880枚 | 3,660枚 |
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出典:リコー
どのメーカーもチカラを入れているポイントの一つが複合機の『使いやすさ』です。
性能が劇的な進化を遂げても、それを使いこなせなければ意味がなく、増え続ける外国人スタッフやシニアスタッフ、複合機を初めて触れる新入社員など、様々な従業員が直感的に使えるように、スマホやタブレットと共通した操作方法が取り入れられています。
操作パネルは各メーカーとも10.1インチと同じサイズで、パネルの角度も調整可能なため、『使いやすさ』に大きな違いは見られませんが、しいて挙げるとすれば、シャープの「BP-60C31」は、LEDランプの光によるお知らせや音声によるガイドが受けられる等、より初心者にやさしい設計をしています。
【結論】使いやすい30枚機の複合機を選ぶなら→初心者にもやさしいシャープの「BP-60C31(31枚機)」がオススメ!
印刷の美しさで選ぶなら、富士フイルム(ゼロックス)「Apeos C3070(Model-PFS)」
リコー | キャノン | コニカミノルタ | シャープ | 京セラ | 富士フイルム(ゼロックス) | 東芝 | |
機種名 | IM C3010 | iR-ADV C3930F | bizhub C300 iS | BP-60C31 | TASKalfa 2554ci | Apeos C3070(Model-PFS) | e-STUDIO 2525AC |
機種の外観 | ![]() |
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コピー読込解像度(dpi) | 600×600 | 600×600 | 600×600 | 600×600 | 600×600 | 600×600 | 600×600 |
コピー書込解像度(dpi) | 600×600 | 600×600 | 1,800×600 | 600×600 | 1,200×1,200 | 1,200×2,400 | 600×600 |
諧調 | 256階調(1670万色) | 256階調(1670万色) | 256階調(1670万色) | 256階調(1670万色) | 256階調(1670万色) | 256階調(1670万色) | 256階調(1670万色) |
解像度に使われる単位:dpiとは “dots per inch” の略で、1インチ内に表現できるドット数を表し、数が大きければ大きいほど密度の濃い印刷が可能です。そのため、解像度が1,200dpi×2,400dpiの機種と600dpi×600dpiの機種を比較すると、数の大きい1,200dpi×2,400dpiの機種の方が、きめ細かい印字ができます。
しかし、肉眼では300dpi以上の印刷物を区別できないので、dpiをやみくもに高くしても一般的な印刷物では違いを感じないどころか、印刷速度が遅くなる、本体価格が高額になる等のデメリットが生じることもあります。デザイン系の事務所やファッション関係の会社など、再現性に強いこだわりがある職種を除けば、600dpi×600dpiでも印刷の品質に問題を感じることは、ほとんどありません。
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印刷の品質で最も評判が良いメーカーは富士フイルム(ゼロックス)。他メーカーと比べて本体価格は高いですが、再現が難しいと言われているブルー系の発色にも定評がある他、画像の再現性が高い、グラデーションがなめらか等、「色調調整の専門家による評価」や「ゼロックス、キャノン、コニカなど複合機各社の関係者が揃った座談会」でも、富士フイルム(ゼロックス)の画質は高く評価されています。
他にも、カメラメーカーのキャノンはカラー印刷技術に長け、大手フィルムメーカー&カメラメーカーとしての技術が複合機に搭載されているコニカミノルタは発色に優れている等、メーカーによって特徴があります。
また、東芝は画質の再現性など品質自体の評価はそこそこですが、耐水紙・マグネットシート・耐水シール・和紙シール・ホルダー・耐水クロス紙・LEDパネル用フィルムなど、合計14種類の特殊用紙への印刷に対応しています。工場や倉庫などに耐水シールや耐水ポスターが急に必要になった際、1枚から自社作成できるため、コスト削減や業務の効率化が期待できます。
【結論】30枚機の複合機を印刷の美しさで選ぶなら→富士フイルム(ゼロックス)「Apeos C3070(Model-PFS)」が良し!キャノン「iR-ADV C3930F」とコニカミノルタ「bizhub C300 iS」も高評価!
リコー | キャノン | コニカミノルタ | シャープ | 京セラ | 富士フイルム(ゼロックス) | 東芝 | |
機種名 | IM C3010 | iR-ADV C3930F | bizhub C300 iS | BP-60C31 | TASKalfa 2554ci | Apeos C3070(Model-PFS) | e-STUDIO 2525AC |
機種の外観 | ![]() |
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ファーストコピー:カラー | 6.9秒 | 7.4秒以下 | 6.7秒以下 | 7.6秒 | 7.0秒 | 6.7秒 | 7.8秒 |
ファーストコピー:モノクロ | 4.5秒 | 5.5秒以下 | 5.0秒以下 | 5.6秒 | 5.3秒 | 4.9秒 | 5.9秒 |
ウォームアップ:カラー | 25秒 | 30秒以下 | 13秒以下 | 18秒 | 18秒以下 | 30秒以下 | 約20秒 |
ウォームアップ:モノクロ | 25秒 | 30秒以下 | 11秒以下 | 18秒 | 18秒以下 | 30秒以下 | 約20秒 |
リカバリータイム | 6.6秒 | 10秒以下 | – | – | 非公開 | 5秒以下 | 12秒以下 |
最大消費電力 | 1.5kW以下 | 1.5kW以下 | 1.5kW以下 | 1.5kW以下 | 1.5kW | 1.5kW以下 | 1.5kW以下 |
TEC値 | 0.28kWh | – | 0.35kWh | 0.33kWh | – | 0.32kWh | – |
スリープ時消費電力 | 0.3W | – | 0.5W | – | 0.4W | 0.5W | – |
スキャン片面 | 80枚/分 | 70枚/分 | 100枚/分 | 80枚/分 | 100枚/分 | 80枚/分 | 120枚/分 |
スキャン両面 | 150枚/分 | 35枚/分 | 200枚/分 | ✕ | 200枚/分 | 160枚/分 | 240枚/分 |
オプション:ホチキス留め | ○(65枚) | ○(50枚) | ○(50枚) | ○(65枚) | ○(100枚) | ○(50枚) | ○(65枚) |
オプション:針ナシ綴じ | 10枚 | 10枚 | ✕ | 10枚 | ✕ | 10枚 | ✕ |
※ウォームアップタイムは主電源ONから使用可能になるまでの時間です。
印刷頻度の高い会社を選ぶなら、コニカミノルタ「bizhub C300 iS」
30枚機の複合機は月間の印刷枚数が約3,000枚~6,000枚のオフィスに最適ですが、数枚の印刷を繰り返すような「印刷頻度の高い会社」では着目するポイントが多少異なります。
こまめに印刷を行うオフィスでは、スムーズにコピーやプリントを行うために、印刷速度だけではなくウォームアップタイムやファーストコピーなど「立ち上がりの速さ」が重要です。
カラー印刷のファーストコピーが速い機種はコニカミノルタ「bizhub C300 iS」と富士フイルム(ゼロックス)「Apeos C3070(Model-PFS)」の6.7秒で、リコー「IM C3010」の6.9秒、京セラ「TASKalfa 2554ci」の7.0秒が続きます。
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ウォームアップタイム(主電源ONから使用可能になるまでの時間)が最も速い機種はコニカミノルタの「bizhub C300 iS」で13秒以下で、最も時間が掛かる富士フイルム(ゼロックス)「Apeos C3070(Model-PFS)」、キヤノン「iR-ADV C3930F」の30秒と比べると、23秒も差があります。
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【結論】印刷頻度の高い会社にオススメの30枚機は→コニカミノルタ「bizhub C300 iS」またはリコー「IM C3010」、京セラ「TASKalfa 2554ci(25枚機)」がオススメです。
省エネの性能にはほとんど差がない
最大消費電力は全機種とも同じ1.5kW以下。TEC値とスリープ時の消費電力に多少の差があるものの、月単位で考えると電気料金の差はほとんどありません。
TEC値とは「Typical Electricity Consumption」の略で、1週間(稼働・スリープ・オフが繰り返される5日間とスリープ・オフ状態の2日間)の標準的な消費電力の試算値を表します。オフィスによっては、週に6日あるいは7日稼働していることがあるため、正確な数値は使用頻度や環境によって異なります。
しかし、古い機種と最新の機種では差が歴然で、一例を挙げると2005年発売のシャープ「MX-2300FG」は、TEC値が7.03kWhと「BP-60C31」の4倍以上もあり、月の電気料金も20倍以上に跳ね上がってしまいます。
中古のコピー機は、本体価格こそ安いですが古い機種ほど省エネに配慮されておらず、電気料金が割高になる恐れがあるので注意が必要です。
【結論】新しい複合機であれば省エネ仕様。古い機種ほど電気代が掛かる!
【まとめ】複合機選びに迷ったらコピー機Gメンに相談を
以上6つの項目で複合機を比較しました。
- 本体価格が安価:IM C3010、TASKalfa 2554ci
- 省スペース:iR-ADV C3930F、BP-60C31
- 操作性:BP-60C31
- 画質:Apeos C3070(Model-PFS)
- 印刷頻度が高い:bizhub C300 iS
- 新機種なら、省エネ性能にほぼ差はない
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